ジャパン、史上初のW杯ベスト8へ
日本ラグビーフットボール協会は7日、都内でW杯日本大会に向けた日本代表(ジャパン)の記者会見を行った。6日の南アフリカ戦で負傷したNo.8アマナキ・レレイ・マフィ(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス)、WTB福岡堅樹(パナソニック ワイルドナイツ)を除く29人の選手、スタッフらが出席。ジェイミー・ジョセフHCが「フィジカルもメンタルも準備できている」と口にすれば、キャプテンのFLリーチ・マイケルも「ベスト8に向けてシンプルに準備はできている」と力強く語った。
南アフリカ戦から一夜明け、東京・秩父宮ラグビー場で壮行会を行った。5000人以上が集まったファンの前で士気を高めた選手たち。その後、日本協会の森重隆会長、岩渕健輔専務理事、藤井雄一郎強化委員長、ジョセフHCと共に記者会見に臨んだ。
森会長は南アフリカ戦に触れ、「昨日のゲームは細かなミスが多かった。このチームの修正能力は高い。修正し、2週間後のロシア戦に臨んでほしい」と語った。協会としての目標も「ベスト8」。ジャパン史上初の決勝トーナメント進出を明言した。
過去最多の3勝を挙げた4年前のイングランド大会以上の成績を目指す。3度目のW杯代表に選らばれたSH田中史朗(キヤノンイーグルス)は「コーチに頼るだけではない。自分たちで考え、進化してきた。今までよりも誇りに思えるチーム」とコメントした。
キャプテンのリーチは「自国開催はひとつのチャンス。1億2000万人以上にいい影響を与えられる。プレッシャーをエネルギーに変える。プレーで感動を与えたい」と意気込む。「この大会が今後の日本ラグビーにとってどれだけ重要かは、選手たちもコーチのスタッフも理解している」と指揮官。<4年に一度じゃない。一生に一度だ。>との大会キャッチコピーは選手たちにも当てはまる。リーチキャプテンが「歴代最強」と胸を張るジャパンが決戦に挑む。
(文・写真/杉浦泰介)