6日、プロ野球のクライマックスシリーズ・ファーストステージ第2戦が行われ、パ・リーグは福岡ソフトバンクが東北楽天に逆転勝ちし、1勝1敗とした。セ・リーグは横浜DeNAが阪神をサヨナラ勝ちで退け、こちらも1勝1敗、対戦成績をタイとした。ファイナルステージ進出は両リーグとも明日7日(月)の第3戦に持ち越された。

 

10月6日(日)
◇クライマックスシリーズ・ファーストステージ第2戦


 3番手・石川、2回無安打好救援(ソフトバンク1勝1敗 ヤフオク)
東北楽天 4 = 101|200|000
福岡ソフトバンク 6 = 103|110|00×
勝利投手 嘉弥真(1勝)
敗戦投手 美馬(1敗)
セーブ 森(1S)
本塁打 (楽)浅村3号ソロ
    (ソ)柳田1号ソロ、デスパイネ1号2ラン、福田1号ソロ

 

 

 山﨑康から福留同点弾も…(DeNA1勝1敗 横浜)
阪神 4 = 000|021|001
横浜DeNA 6 = 201|001|002x
勝利投手 山﨑康(1勝)
敗戦投手 岩崎(1敗)
本塁打 (神)福留1号ソロ
    (De)ロペス1号2ラン、筒香2号ソロ、乙坂1号2ラン

 

 セ・リーグ/乙坂、劇的サヨナラHR

 

 横浜スタジムでクライマックスシリーズ初開催となったDeNA。前夜は大逆転負けを喫したが、主砲ホセ・ロペスの一発がチームに勢いを取り戻した。1回、神里和毅がヒットで出塁し、2死からロペスの放った打球はレフトスタンドへ。2対0と試合をリードした。

 

 援護をもらったDeNA先発の濱口遥大は、初回こそ近本光司にヒットを打たれたものの、その後は阪神打線にヒットを許さず、4回まで6奪三振の快投を演じた。阪神の先発・青柳晃洋は3回には筒香嘉智にソロホームランを浴び、4回3失点。両先発、好対照のピッチングとなった。

 

 阪神は迎えた5回、代打・上本博紀がヒットで出塁し、前夜、逆転勝ちの立役者となった北條史也がタイムリーツーベースでまず1点。続く福留孝介もレフト前に弾き返し1点。3対2と1点差に迫った。

 

 両チーム、6回に1点ずつを追加し4対3、DeNA1点リードで終盤を迎えた。DeNAは7回にスペンサー・パットンがマウンドへ。パットンは先頭の北條にヒットを打たれ、福留にデッドボール。さらにジェフリー・マルテにもヒットを打たれ、ピリッとしない。1死一、二塁となったところでベンチはパットンを諦め、エドウィン・エスコバーをマウンドに送った。エスコバーは原口文仁、糸原健斗を打ち取り無得点に抑えた。8回から守護神・山﨑康晃が登板し、梅野隆太郎をサードゴロ、高山俊をセンターフライ、上本博紀を三振。DeNAが4対3と1点リードのまま9回を迎えた。

 

 9回もマウンドに上がった山﨑は先頭の近本光司を三振、木浪聖也をセカンドフライに打ち取りツーアウト。だが、続く福留にストレートをライトスタンドに運ばれ、同点。試合は土壇場で振り出しに戻った。

 

 阪神は9回、こちらも2イニング目の岩崎優。ロペスを三振に仕留めたものの、続く宮﨑敏郎にレフト前にうまく運ばれ1死一塁。DeNAは山﨑の代打として乙坂智を起用した。カウント1ボールからの2球目、乙坂の打球は高く舞い上がり、ライトスタンド最前列にポトリ。逆転サヨナラツーランでDeNAが第2戦をものにした。ファイナルステージ進出のかかる第3戦の先発は阪神が高橋遥人、DeNAが平良拳太郎と発表された。

 

 パ・リーグ/福田、会心の勝ち越しソロ

 

 ソフトバンクがリック・バンデンハーク、楽天が美馬学の先発で始まったこの試合。先手をとったのは楽天。初回、島内宏明が内野安打で出塁し、茂木栄五郎がフォアボール。浅村栄斗のショートゴロで1死一、三塁とし、ジャバリ・ブラッシュのサードゴロの間に島内が生還し、1点を先制した。


 ソフトバンクはその裏、柳田悠岐のソロホームランで同点に追いつき、さらに浅村のホームランで1対2と勝ち越された直後の3回には柳田のタイムリーツーベース、アルフレド・デスパイネの2ランホームランで逆転。だが、楽天も島内、茂木の連続フォアボールから浅村がタイムリーで2点を返して同点。ファイナル進出をかけた一戦は、取っては取り返してのシーソーゲームとなった。

 

 4回裏、先頭・福田秀平がライトスタンド中段まで運ぶソロホームランを放ち、ソフトバンクが勝ち越し。5回にはデスパイネのタイムリーで1点を追加し、6対4と楽天を突き放した。

 

 この日、光ったのはソフトバンク中継ぎ陣の好投だ。バンデンハークの後を受け2番手でマウンドに上がった嘉弥真新也は銀次にフォアボールを許したものの、続く藤田一也をサードライナーに打ち取った。5回からマウンドに上がった3番手・石川柊太はウィーラー、島内、浅村と主軸を空振り三振に仕留めるなど、5回、6回の2イニングを無失点で切り抜けた。7回は甲斐野央、8回はリバン・モイネロが3人ずつで退け、楽天の追い上げを許さなかった。

 

 9回、今季35セーブの守護神・森唯斗がマウンドに上がり、先頭の茂木にヒットを打たれたものの、後続の浅村、ブラッシュ、銀次と三者連続三振で締めてゲームセット。対戦成績を1勝1敗のタイにした。ファーストステージ第3戦の先発はソフトバンクが高橋礼、楽天が岸孝之と発表されている。試合はヤフオクドームで18時にプレーボールとなる。

 

(文/SC編集部・西崎)