10日、プロ野球のクライマックスシリーズ・ファイナルステージ第2戦が行われ、セ・リーグは、巨人が6対0で阪神に勝ち、日本シリーズ進出に王手をかけた。パ・リーグは、ソフトバンクが埼玉西武を8対6で下し2勝1敗とした。第3戦は11日に行われるが、12日の第4戦は台風の影響により両リーグとも中止・順延(セは第3戦でCS終了の可能性あり)が決定している。

 

10月10日(木)
◇クライマックスシリーズ・ファイナルステージ

 

 阪神、わずか3安打、三塁踏めず…(巨人3勝 東京ドーム)
阪神 0 = 000|000|000
巨人 6 = 100|220|01×
勝利投手 メルセデス(1勝)
敗戦投手 高橋遥(1敗)
本塁打 (巨)ゲレーロ1号2ラン

 

 中村晃、先制含む3打点!(ソフトバンク2勝1敗 メットライフ)
福岡ソフトバンク 8 = 114|101|000
埼玉西武 6 = 000|130|110
勝利投手 石川(1勝)
敗戦投手 今井(1敗)
セーブ 森(1S) 
本塁打 (ソ)中村晃1号2ラン、グラシアル2号ソロ
    (西)外崎1号ソロ

 

 セ・リーグ/好調・岡本、打率5割

 

 アドバンテージ1勝を含み2勝とリードした巨人はC,C,メルセデス、阪神は高橋遥人の先発でゲームが始まった。先制したのは巨人。1回、亀井善行のツーベース、坂本勇人のライト前ヒットで無死一、二塁。続く丸佳浩のショートゴロ併殺の間に亀井が生還し、1点を先制した。

 

 巨人先発のメルセデスは今季、阪神戦に負けなしと相性が良く、この試合でも快投を披露した。初回、北條史也に内野安打を打たれたものの後続を断ち、3回に近本光司、5回に梅野隆太郎にヒットを打たれたものの、7回までわずか被安打3。阪神に三塁すら踏ませぬ快投を演じた。

 

 メルセデスの好投に打線も応えた。4回にはツーベースの岡本和真を二塁に置いて、アレックス・ゲレーロがレフトスタンドへ2ランホームラン。3対0とリードした5回には、1死から亀井がツーベースで出塁し、坂本もフォアボールで一、二塁。丸佳浩の打席でダブルスチールを仕掛け、1死二、三塁としたところで、丸の犠飛が飛び出し4対0。さらに岡本のライト前ヒットで坂本も生還し、5対0とリードを広げた。

 

 巨人は8回に大竹寛をマウンドに送り三者凡退。その裏に1点を追加し、最後はルビー・デラロサが締めくくって6対0で勝利した。長打と機動力をからめた巨人が3勝目、日本シリーズ進出に王手をかけた。11日に行われる第3戦の先発は、巨人がルーキー戸郷翔征、あとがない阪神は青柳晃洋と発表されている。

 

 パ・リーグ/西武10安打も及ばず…

 

 1勝1敗のタイで迎えた第2戦、先発は西武が今井達也、ソフトバンクが武田翔太。ソフトバンクが今井の立ち上がりをまず攻めた。1回、先頭の牧原大成がヒットで出塁し、2番・今宮健太がきっちりと送って1死二塁。柳田悠岐のファーストゴロの間に牧原が三塁へ進み、アルフレド・デスパイネがフォアボールを選び一、三塁。ここで中村晃がライト前に弾き返し、ソフトバンクが1点を先制した。

 

 勢いに乗るソフトバンクは2回には牧原の犠牲フライで1点。3回には柳田、デスパイネの連続ツーベースと中村晃の2ランホームラン、さらに髙谷裕亮のツーベースで4点を追加。5回にも1点を加え、7対0と西武を引き離した。

 

 西武は4回に外崎修汰のソロホームランで1点を返し、さらに5回、2番手・嘉弥真新也を攻めた。源田壮亮のツーベースや森友哉の犠牲フライなどで3点を追加。4対7で終盤を迎えた。西武は7回、中村剛也の内野ゴロの間に1点を返し、さらに8回にはイバン・モイネロを秋山翔吾がタイムリーを放ち、2点差に迫った。ソフトバンクはここで守護神・森唯斗を投入。森は源田をレフトフライに打ち取り、ピンチを逃れた。

 

 2点差のまま迎えた9回裏、森唯斗は制球が定まらず、先頭の森友哉をフォアボールで歩かせ無死一塁。中村にもボール先行の苦しいピッチングながらライトフライに打ち取り、さらに外崎を三振、最後は山川穂高をショートゴロに打ち取りゲームセット。8対6で逃げ切ったソフトバンクが対戦成績を2勝1敗とした。第3戦の先発は西武が十亀剣、ソフトバンクが千賀滉大と発表されている。

 

 

(文/SC編集部・西崎)