22日、プロ野球の日本シリーズ第3戦が行われ福岡ソフトバンクが6対2で巨人を下した。亀井善行のソロホームランで先制を許したソフトバンクはジュリスベル・グラシアルのソロ、アルフレド・デスパイネのタイムリーで逆転。その後、亀井のこの日2本目のホームランで追いつかれたものの、4回にマウンドに上がったルーキー戸郷翔征を攻め、4点を奪い6対2と逆転。先発のバンデンハークは4回2失点で試合をつくり、以降、4投手の継投でソフトバンクがリードを守りきった。3連勝を飾ったソフトバンクは日本一に向け、あと1勝となった。

 

10月22日(火・祝)
◇日本シリーズ

 バンデンハーク、4回6奪三振(ソフトバンク3勝 東京ドーム)
福岡ソフトバンク 6 = 011|400|000
巨人 2 = 101|000|000
勝利投手 石川(1勝)
敗戦投手 戸郷(1敗)
本塁打 (ソ)グラシアル2号ソロ
    (巨)亀井1号ソロ・2号ソロ

 

 巨人は高橋優貴、ソフトバンクはリック・バンデンハークを先発のマウンドに送った。先手をとったのは巨人。初回、ソフトバンクを無得点に抑えたその裏、トップバッターの亀井善行が2ボール2ストライクから高めのストレートをライトスタンドに運び、1点を先制した。

 

 1点を追うソフトバンクは2回、先頭のジュリスベル・グラシアルが高橋のストレートをとらえレフトスタンドへホームラン。1対1の同点に追いつき、3回にはデスパイネが崩されながらもセンター前に運び、2対1と勝ち越しに成功した。巨人も3回、亀井の2打席連続ホームランで1点を返し、2対2。試合はシーソーゲームとなった。

 

 同点で迎えた4回、マウンドには巨人3番手の戸郷。先頭の松田宣浩から三振を奪ったものの、続く内川聖一にレフト前ヒットを打たれ、さらに甲斐拓也を歩かせ一、三塁。ここでバンデンハークが投手前にバントを転がし、これをとった戸郷は三塁へ送球も悪送球となりピンチを広げた。長谷川勇也の犠牲フライで1点を勝ち越し、さらに柳田の押し出し四球、デスパイネの2点タイムリーで一挙4点、6対2とリードを広げた。

 

 バンデンハークは4回で降板し、5回から2番手の石川柊太がマウンドへ。石川は2打席連続ホームランの亀井を三塁ファウルフライに打ち取り、坂本勇人を三振、丸佳浩はショートゴロ。6回も岡本和真、阿部慎之助、大城卓三と3人で打ち取るパーフェクトピッチで巨人に追加点を許さなかった。

 

 4点を追う巨人は7回に田中俊太がヒットで出塁したが、後続が三振に倒れ、8回は丸が四球を選んだものの、岡本がサードゴロ併殺に倒れ、反撃ならず。9回、ライト前ヒットで出塁した阿部の代走で起用された一走・増田大輝が、森唯斗のワイルドピッチの間に三塁を狙いタッチアウト。反撃の芽を摘まれた巨人は大城、アレックス・ゲレーロと連続三振に倒れてゲームセット。本拠地・東京ドームでの巻き返しはならなかった。勝ったソフトバンクは3連勝で日本一に王手をかけた。23日の第4戦、ソフトバンクは和田毅、巨人は菅野智之と発表されている。

 

 

(文/SC編集部・西崎)