連覇か、雪辱か。ウイイレ学生No.1決定戦 ~BS11CUP全日本eスポーツ学生選手権大会~

(写真:決勝大会3試合で10得点を挙げ、初代王者に輝いた早川)
今年で2回目を迎える「BS11CUP全日本eスポーツ学生選手権大会」は大会規模を昨年より拡大して行われる。同大会はサッカーゲーム『eFootball ウイニングイレブン2020』(ウイイレ2020)で学生No.1を決める。今回はオンライン予選及び全国8カ所でのオフライン予選に120名の大学生・大学院生・専門学校生プレイヤーが参戦し、ファイナリスト12名が出揃った。決勝大会は12月15日、BS11本社にて開催される。連覇を狙う初代王者・早川純太(拓殖大)の大会に懸ける思いを訊いた。
相手に応じたサッカー
――前回優勝の早川選手だけが連覇に挑戦できます。そのモチベーションは?
早川純太: おっしゃるように2連覇できるのは僕しかいない。その点では去年よりも気持ちが入っていますね。
――優勝後のインタビューでは「2連覇、3連覇していきたい」とおっしゃっていました。
早川: 出場できるのは今年と来年だけなので勝ちたいと思っています。

(写真:決勝大会は特設ステージで観客を目の前にして対戦する)
――今年は昨年と同じオンライン予選2位で決勝大会に臨みます。
早川: 実はオンライン予選決勝の相手が普段から一緒にやっている柴(水晶=みつき)君でした。プライベートでも遊ぶような友達です。普段は戦った後に、それぞれの視点でどう見えているのかを話し合ったりもします。お互い手の内は分かっているので、やりづらさがありましたね。
――今回のウイイレ2020に、前作との違いは感じますか?
早川: 僕自身、前作ほど得意でない印象があります。
――どの点が?
早川: ディフェンスの足の出し方などプレイヤーが関与できない部分が多いので、難しい。3回同じメンバーで戦うと、全部優勝者が変わるようなゲーム仕様になっている気がします。ただ、それは他のプレイヤーも同じ条件なので仕方がありません。
――昨年は「4-4-2のフォーメーションを貫いたことが勝因だった」とおっしゃっていました。4-4-2は得意のフォーメーション?
早川: 僕はどちらかというと相手に合わせてフォーメーションを選びます。昨年は他の選手が4-3-3を選ぶことが多かった。4-4-2でサイド攻撃をすれば、数的有利をつくれるので、そこを中心に攻めていました。

(写真:ゴールの瞬間、思わず立ち上がり、ガッツポーズ)
――大会で選べるチームはひとつ。システムや戦術が多彩なチームを選ぶと。
早川: そうですね。今も何チームかで迷っています。ただフォーメーションは2個か3個用意しておけば、ある程度対応できると思います。
――相手に応じて戦うプレイスタイルは昔からですか?
早川: 1年前にカードゲームをやるようになってから、今の考え方に変わりました。対戦型のカードゲームで、いろいろ人の理論を見ながら勉強していたのでウイイレでも駆け引きをするようになりましたね。
――最後に決勝大会に向けての意気込みを。
早川: オンライン予選1位の柴君とはやりたくないです。もし戦うことになれば決勝がいいですね。
ラストチャンスに懸ける
2大会連続出場の大土井博俊は、今年も九州予選を勝ち上がり、決勝大会への切符を獲得した。プロプレイヤーであり、CO-OPモード(3対3)のスペシャリスト。BS11CUPは1対1と異なるモードの戦いとはいえ、昨年の1回戦敗退は不本意だったはずだ。雪辱に燃える大土井に話を訊いた。

(写真:昨年は「不完全燃焼」という大土井。リベンジに燃える)
――昨年は優勝した早川選手に2-4で敗れ、初戦敗退でした。プロとしての臨むプレッシャーがあったのでしょうか?
大土井博俊: プレッシャーはなかった。それよりも大会当日にCO-OPモードでのワールドファイナルの日本予選がありました。大会までの時間もCO-OPモードに割くことが多く、あまり1対1の方で練習を積めなかった。その後悔があるので、今回は1対1をメインにやってきました。その分、自分の力を出し切れると思っています。
――今年も九州予選を勝ち上がり、決勝大会の切符を手にしました。
大土井: 知っている人も出ていましたし、上手さの基準になるレート1000以上の選手も数人いました。去年に比べ、かなりレベルが上がっていると感じました。
――去年よりも苦戦した?
大土井: 最後はPK戦。ギリギリでしたね。
――大土井選手自身のモチベーションも違いましたか?
大土井: そうですね。今年は1対1に照準を合わせていたところもありました。練習は1日平均でも昨年の2、3倍は積んでいます。

(写真:レベルが上がったという九州予選を勝ち上がり、決勝大会へと駒を進めた)
――決勝大会ではどのチームを選ぶかもポイントになります。
大土井: BS11CUPは延長なしPKなので、能力の高いGKを選ぶことも大事になります。
――ウイイレ2020の印象は?
大土井: 前作と比べ、難しくなりましたね。それは皆言っています。守備でボールを取りにくくなりました。パスがずれやすくなり、ワンタッチパスも通しづらくなった。僕はポンポン、パスを繋ぐサッカーをしてきたので、その点は修正しなければいけませんね。
――プレイスタイルとしては、自分のサッカーを貫くタイプ?
大土井: 僕は基本的に戦い方を変えないようにしています。相手に引っ張られるとダメになってしまう。ただワンパターンに戦うというわけではなく、戦術を何パターンか持っておき、状況に応じて使い分けるようにしています。
――自分の試合を研究することも?
大土井: はい。例えば1時間で数試合戦い、全て録画します。映像で見直し、どこが悪かったかをクリップ(切り取り)する。その反省点を生かし、次の実戦で試します。それをひたすら繰り返していますね。

(写真:BS11CUPは最後の出場となる。有終の美を飾れるか)
――現在、強化している点は?
大土井: オン・ザ・ボールの部分ですね。CO-OPモードではオフ・ザ・ボールの動きが重要になります。そこをメインに鍛えてきましたが、1対1はボールを保持している際のドリブル、ボールキープを今は重点的に練習しています。
――昨年はeスポーツと大学院での研究との両立の大変さを話していました。今後のことはもう決まっていますか?
大土井: 今はeスポーツの道に進むことを考えています。
――改めて、BS11CUPへの意気込みを。
大土井: 学生しか出られない大会。僕も最後になるので、この機会を逃したくない。もう優勝しか考えていていないですね。目標を低くすると達成した時点で満足してしまう。だからベスト4だなんて言いません。
今大会は、「BS11オンデマンド」でのネットLIVE配信に加え、準決勝以降は全国無料放送では初となるゴールデンタイム3時間生中継します。ネットLIVE配信は12月15日(日)14時から、全国放送は同日19時からスタート。学生プレイヤーたちの華麗なテクニックや高度な戦術にも注目してください。緊張感溢れる白熱のゲームバトルをお楽しみに!
(写真:ⓒBS11)