サッカーの新しい日本代表監督にボスニア・ヘルツェゴビナ出身のヴァヒド・ハリルホジッチ氏と合意に達したことが5日、明らかになった。12日の日本サッカー協会理事会の承認を経て、正式に就任が決定する。ハリルホジッチ氏は62歳。現役時代はFWとしてフランスリーグで2度の得点王を獲得し、1982年のスペインW杯にユーゴスラビア代表で出場経験を持つ。指導者としてはコートジボワール、アルジェリアで代表を率いた実績がある。昨年のブラジルW杯ではアルジェリア代表をベスト16に導き、優勝したドイツとの決勝トーナメント1回戦では延長にもつれこむ熱戦を演じた。
 協会はハビエル・アギーレ前監督をスペイン検察庁から八百長の疑いで告発されたことから2月3日付で解任。技術委員会が後任をリストアップし、霜田正浩委員長が渡欧して交渉に当たっていた。

 日本代表は6月からスタートするロシアW杯アジア1次予選を前に、今月27日にキリンチャレンジカップでチュニジア代表戦、31日にはJALチャレンジカップでウズベキスタン戦を控える。12日の理事会で承認され、コーチ陣の人選や就労ビザの取得などが順調に進めば、早速指揮を執る可能性もありそうだ。