国際サッカー連盟(FIFA)は19日、スイス・チューリヒで開かれた理事会で2022年に行われるカタールでのW杯を11〜12月に開催することを決定した。開幕は11月21日で、決勝は12月18日となる。カタールW杯は中東初の大会として2010年に開催が決定。当初は従来通り6〜7月の実施を予定していたが、夏季に40度を超える気候が問題視され、スケジュール変更を求める意見が出ていた。
 このためFIFAでは日程の再検討を行い、2月には作業部会が冬季開催を提言。ゼップ・ブラッター会長もかねてから冬季の実施を支持しており、この日の理事会で承認された。

 ただし、11月〜12月は多くの国・地域でリーグ戦の日程と重複しており、各代表チームの準備期間を含めると、かなりの調整が必要になる。リーグ戦中断を余儀なくされることが予想される欧州のクラブでは、期間中の補償がない点や、選手が大会で故障した場合のリスクなどから、難色を示す意見も多い。日本でもJリーグやカップ戦のスケジュールに関して再考が求められそうだ。