(写真:4戦ぶりのKOで連勝を7に伸ばした朝倉<左> ©RIZIN FF)

 総合格闘技イベント「RIZIN.21」が22日、静岡・浜松アリーナで行われた。メインイベントは朝倉未来(トライフォース赤坂)がダニエル・サラス(メキシコ)を2ラウンド2分34秒KOで下した。朝倉はRIZIN参戦7連勝。そのほかでは元UFCファイターの井上直樹(セラ・ロンゴ・ファイトチーム柔術)がトレント・ガーダム(オーストラリア)に判定勝ちを収めた。RIZINデビュー戦を勝利で飾った。

 

 愛知・豊橋出身の朝倉が、隣接する浜松でのメインイベンターを務め、宣言通りのKO勝ちで締めた。

「応援も多かったので、勝ちよりも魅せる戦いをしなければいけない」

 

 スタンディングで打ち合おうとする展開。ロー、ミドルとキックで距離を測りながら、パンチを当てた。試合を優位に運ぶ。1ラウンド終了後にはサラスにドクターチェックが入る。問題なく試合は続行された。

 

 2ラウンドに試合が動く。朝倉の左ハイキックがサラスを襲う。サラスは左足を掴み、グラウンドに引きずり込もうとするが、朝倉はすかさずパウンドで仕留めにかかる。サラスが意識をほぼ失ったところで、朝倉は殴るのを止め、レフェリーが試合を止めた。

 

(写真:挑戦を表明した朴<左>とそれを了承した朝倉<右> ©RIZIN FF)

 2018年8月のRIZIN参戦以来、無傷の7連勝だ。試合後、朝倉は「ケガもないし4月もでようかな。皆さん横浜アリーナで会いましょう」とリング上で語りかけた。この日、開催が発表された4月の「RIZIN.22」への参戦を表明した。

 

 すると直後、朴光哲(KRAZY BEE)が対戦をアピール。朝倉もこれを了承した。朴は修斗(環太平洋ウェルター級)とONE FC(世界ライト級)でタイトルを獲ったこともあるファイター。朝倉が昨年7月の「RIZIN.17」で破った矢地祐介と同門だ。

 

 上り調子の27歳に、42歳のベテランが喧嘩を売った。朝倉未来vs.朴光哲。横浜大会のカードが早くも決まった。

 

(文/杉浦泰介)