(写真:パウンドで矢地を仕留めにかかるソウザ ©RIZIN FF)

 総合格闘技イベント「RIZIN.22」が9日、神奈川・ぴあアリーナMMで行われた。メインイベントは矢地祐介(KRAZY BEE)がホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術)に1ラウンド1分52秒TKOで敗れた。そのほかでは浜崎朱加(AACC)、浅倉カンナ(パラエストラ松戸)がそれぞれ勝利した。次回大会は10日、同会場で行われる。

 

 新型コロナウイルスの感染拡大により、3大会(4月横浜、5月仙台、6月大阪)の中止を余儀なくされたRIZINのリングが帰ってきた。観衆は2805人と目標の5000人には届かなかったが、9試合中8試合がKO決着となり、会場を盛り上げた。

 

 女子はスーパーアトム級戦線に元女王が名乗りを上げた。前女王の浜崎はDEEP JEWELSアトム級王者の前澤智(リバーサルジム立川ALPHA)と対戦。2ラウンド1分6秒、アームロックで仕留めた。試合後のマイクで、大晦日にベルトを奪われた現女王ハム・ソヒ(韓国)とのリベンジマッチをアピールした。

 

 2017年にGPを制した浅倉は19歳の古瀬美月(Y&K MMA ACADEMY)に完勝。パウンド連打で古瀬を追い込むと、一方的な展開にレフェリーは1ラウンド1分35秒で試合を止めた。朝倉もマイクでハム・ソヒとの対戦を希望。女子のベルト争いが賑やかになってきた。

 

 この日のメインイベントは矢地とソウザのライト級ファイター対決。RIZIN参戦後6勝3敗の矢地と、昨年のRIZINライト級GP1回戦で敗れたソウザは、ライト級トップ戦線の生き残りをかけた戦いとなった。

 

 ジークンドーで学んだ関節蹴りなどを披露した矢地だったが、ソウザにグラウンドへ引き込まれると、一方的な展開となった。関節技を警戒してか、思うようにソウザのパンチから逃げられない。パウンド攻撃を被弾し続け、TKO負けを喫した。

 

(文/杉浦泰介)