(写真:オンラインで近況を語る富永)

 NJCAA(全米短期大学体育協会)1部所属のレンジャー・カレッジに留学中の富永啓生が25日、オンライン囲み取材に応じた。渡米1年目を振り返り、今後の抱負などを語った。

 

 富永は日本バスケットボール協会公式YouTubeの『With Basketball~バスケで日本を元気に~』(7月3、4日に配信予定)の特別回に、NCAA(全米体育協会)1部のルイビル大学の今野紀花とともに出演する。今回は、帰国中の富永のみ同番組のリモート収録後、オンラインでの囲み取材が実施された。

 

 19歳の富永は愛知・桜丘高校3年時にウインターカップ(全国高等学校バスケットボール選手権大会)で得点王に輝いたスコアラー。憧れはNBAのトップスコアラーであるステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)だ。富永も広範囲から放たれるスリーポイント(3P)が魅力で、“和製カリー”と称される逸材である。

 

 高校卒業後、レンジャー・カレッジに進むと1年目から活躍した。31試合に出場し、1試合平均16.8得点をマーク。3Pは100本以上決め、成功率は47.9%を記録した。
「ノーマークにしてくれる選手がいるので、そこでキャッチしてからのシュートの精度は成長できたかなと思います」

 

 レンジャー・カレッジでの活躍が評価され、2021年秋からNCAA1部のネブラスカ大への編入が決まった。ネブラスカ大はティロン・ルー(元ロサンゼルス・レイカーズ)、エリック・パイカウスキー(元ロサンゼルス・クリッパーズ)らNBAプレーヤーを輩出し、昨年のドラフトでもNBA球団から選手を指名された。
「ネブラスカ大はビックテンカンファレンスということでレベルの高い大学がたくさんある。その中でスタメンを取り、チームの得点源として活躍したい。そしてNBAに行けるように頑張りたいです」

 

 まずはもう1年、レンジャー・カレッジでプレーを続ける。アメリカに渡った後も得点、3Pへのこだわりは強い。
「得点はとってきたい。3Pシュートは少し距離が離れたところからも打てるような練習をずっとしていて、得点もいろいろなバリエーションで決められるようにしてきたい」

 身長は185cm。生命線はアウトサイドからのシュートに変わりはないが、インサイドでも勝負できるようになれば、より3Pを生かせる。

 

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、東京オリンピックは1年開催が延期された。アスリートの受け止め方は様々だが、富永はプラスに捉えている。
「自分がもっと成長できる時間が増えた。自国で開催するオリンピックに出たい気持ちは強いです。この1年、頑張って成長し、代表に入れるレベルまでいき、オリンピックに出場することが目標です」

 

 7月中旬には再渡米し、アメリカで腕を磨く。丸刈りのシューターは目標である東京オリンピックとNBAを射止めることはできるのか。今後に注目が集まる19歳だ。

 

(文/杉浦泰介)