今年の「伊予銀行サンクスデー」は8月2日に行われる。サッカーの明治安田生命J2リーグ第9節、愛媛FCは東京オリンピック代表候補のFW小川航基が在籍するジュビロ磐田と愛媛・ニンジニアスタジアムと対戦する。キックオフは19時だ。

 

 

 

 

 昨シーズンは19位と前年からひとつ順位を下げた愛媛FCは、今シーズンも愛媛県宇和島市出身の川井健太監督体制でスタートした。2月23日の開幕戦(対松本山雅FC)は黒星発進。さらに新型コロナウイルス感染拡大の影響でリーグ戦は中断を余儀なくされた。

 

 4カ月ぶりのリーグ再開となったヴォルティス徳島との“四国ダービー”は4-3と劇的な逆転勝利を収めると、続くレノファ山口FCには3-0で快勝した。再開後連勝と勢いに乗るかと思われたが、3連敗を喫し、黒星の数が白星を上回ってしまった。FC琉球、アビスパ福岡に連続で引き分け。7月30日現在、2勝2分け4敗の勝ち点8で18位と低迷している。

 

 愛媛FCの今シーズンのスローガンは昨シーズンに引き続き『全進』である。<サポーター・県民・スポンサー・クラブ・全員で前に進んで行く>(愛媛FCホームページ)という姿勢は変わらない。ユニフォームスポンサー(背中)である伊予銀行も、愛媛FCを後押しする。

 

(写真:昨季のサンクスデーは7874人を集めた)

 今年のサンクスデーの目玉は『胸キュン♡グランプリ』だ。選手全員に加え、川井監督の私服写真を撮ったパネルと選手ひとりひとりのオリジナル動画を用意し、当日伊予銀行のブースで人気投票を行う。見事1位に輝いた選手に投票した人の中から抽選で1名にサイン入り写真と当選者へのメッセージが入ったオリジナル動画が贈られるのだ。

 

『胸キュン♡グランプリ』の告知動画は松山市駅前の大型ビジョンや銀天街内のビジョンで放映中。伊予銀行の公式YouTubeチャンネルでも公開されている。選手にもっと興味を持ってもらい、より選手を応援したくなるようなファン開拓企画である。

 

 その他にもデジタル戦略を展開している。Jリーグアプリチェックインキャンペーンとでは、スタジアムに着いた際、Jリーグアプリでチェックイン後に表示される応募フォームから応募をすると選手のサイン入りアイテムなどが当たる。同キャンペーンにおける伊予銀行提供の景品は2020愛媛FCオーセンティックユニフォーム(2名)、2020デザインコンフィットTシャツ(5名)だ。

 

 また伊予銀行の公式ツイッターをフォローし、「#愛媛FC応援フォト」とハッシュタグをつけ、当日のスタジアムの様子を撮影した写真をツイートすると、抽選で5名に愛媛FCグッズが当たるのだ。

 

 コロナ禍で影響を受けた愛媛県内の観光物産を応援するため、スタジアム外に「愛媛県観光物産販売ブース」を設置するという。地域密着を掲げる伊予銀行、愛媛FCならではの取り組みと言えよう。

 

 試合当日は先着2000名の入場者にオリジナル扇子(写真)がプレゼントされる。愛媛FCのマスコットキャラクター「オ~レくん」と、伊予銀行のマスコットキャラクター「とりカエル」が描かれている。応援グッズとしてはもちろん夏を乗り切るためのアイテムとなりそうだ。

 

 スタジアムには毎年恒例の伊予銀行特製のジャンボユニフォームが登場する。ド迫力のジャンボユニフォームが掲出されれば、選手やサポーターに大きな力を与えてくれるだろう。

 

 今シーズンはコロナの感染対策により、J2リーグは6月27日のリーグ戦再開後は無観客で開催していた。7月10日からは上限5000人で観客を入れている。愛媛FCはコロナ禍前の開幕戦は5681人を集めたものの、有観客となってからのニンジニアスタジアムへの客足は伸びていない。伊予銀行としても行員とその家族が応援に駆け付け、観客動員に貢献する。

 

 昨シーズンは白星で飾り、ホーム通算100勝目というメモリアルデーとなった伊予銀行サンクスデー。今シーズンは6試合ぶりの勝利を掴むために、愛媛FCと伊予銀行は共に『全進』する。

 

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