リポビタンDチャレンジカップ2015が15日、東京・秩父宮ラグビー場で行われ、日本代表は、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカなどの強豪選手を集めた世界選抜と対戦した。日本は前半にWTBカーン・へスケスのトライなどで一時、リードを奪ったものの、その後は相手の圧力に屈して点差を広げられ、20−45で敗れた。
 仮想・南アフリカと位置づけた一戦は、W杯へ課題が残った。
 日本が見せ場をつくったのは、PG2本で0−6とリードされた前半13分だ。敵陣でボールを奪い、素早く右へ展開。へスケスが右隅に飛び込んでトライを奪う。FB五郎丸歩のコンバージョンも決まり、7−6と逆転に成功する。

 しかし、個人技で上回る世界選抜を止めきれず、20分にはトライを許し、試合をひっくり返される。その後もPG2本を追加され、7−19で前半を終了した。

 後半、日本は五郎丸のPGで3点を返し、追撃ののろしを上げる。だが、逆に2つのトライを奪われて、13−33と点差を広げられた。

 日本は26分、敵陣でのラインアウトからモールで押しこみ、トライをあげるも、反撃はここまで。29分と38分にはオーストラリア代表入りを目指す巨漢WTBタンゲレ・ナイヤラボロに連続トライを決められ、ダブルスコアをつけられた。

 エディー・ジョーンズヘッドコーチは「非常に残念」と試合を振り返り、「タックルを外していたところが多く、一貫性もなかった。もっと遂行力を持続しなければならない」と修正点をあげた。主将のFLリーチ・マイケルは「残りの1カ月、日本代表のスペックを上げたい」とW杯本番までのレベルアップを誓った。W杯へ向けて日本代表は引き続き、宮崎で合宿を行い、22日と29日にはウルグアイ代表と対戦する。