「やれんのか! 大晦日! 2007」を開催した同イベント実行委員会と、「HERO′S」を主催するFEGによる新総合格闘技イベント「DREAM」の旗揚げ戦となる「DREAM.1 ライト級グランプリ2008開幕戦」(3月15日、さいたまスーパーアリーナ)の前日会見が14日、都内ホテルで行われ、ライト級グランプリに参戦する14選手、1年半ぶりの日本での試合となるワンマッチで出場するミルコ・クロコップ(クロアチア)らが大会への意気込みを語った。
(写真:ライト級GPに参戦する選手たち)
 興味深いカードが揃うライト級グランプリ1回戦、最大の注目は、大みそかに予定されながら延期となった青木真也(パラエストラ東京)×J.Z.カルバン(アメリカン・トップチーム)だ。「やれんのか! 大晦日! 2007」に続きメーンイベントに登場する青木は、「ロマンあふれる試合を見せたい」と意欲を見せる。一方のカルバンは「ようやく試合ができることを嬉しく思う。HERO′Sのチャンピオンとして誇りを示したい」と余裕を感じさせる笑顔を見せた。
 また、カルバンが、ラバーガードを得意とする青木対策として、ラバーガードの開発者としても知られるエディ・ブラボーと練習を積んできたことについて質問が出ると、青木は「どんなディフェンスをされても自信があります。上等だよっていう感じですね」と強気に応じた。青木はHERO′S王者から一本を奪うことはできるのか。

 大みそかの青木戦で潜在能力の高さを見せたシドニー五輪柔道銀メダリストチョン・ブギョン(韓国)と対戦する石田光洋(T−BLOOD)は「僕とチョン・ブギョン選手にしかできない熱い試合をしたい」、所英男(チーム ゼスト)を2度TKOで下しているブラックマンバ(フリー)と対戦する川尻達也(T−BLOOD)は「格闘技界の新しい幕開けにふさわしい試合をして一歩を踏み出したい」と意気込みを語った。
 
 ライト級GPはこのほか、朴光哲(KRAZY BEE)×ヨアキム・ハンセン(フロントラインアカデミー)、宮田和幸(フリー)×ルイス・ブスカペ(ブラジリアントップチーム)、永田克彦(新日本プロレスNEW JAPAN  FACTORY)×アルトゥール・ウマハノフ(SKアブソリュート)、アンドレ・ジダ(Universidade Da Luta)×エディ・アルバレス(ファイト・ファクトリー)が予定されている。  
 昨年6月以来のリングとなる永田は「自分にとって生き残りをかけた戦いになる。ウマハノフは破壊力のある選手だが、それを上回るようにガンガン攻めていきたい」と力強く語り、総合の戦績は12戦5勝7敗と負け越しているもののポテンシャルが高く評価されている宮田は「リングの上ですべて出します」と決意を見せた。

(写真:久しぶりの日本参戦となるミルコ(右)と対戦相手として名乗りをあげた水野)
 2006年9月のPRIDE無差別級GP決勝戦以来、約1年半ぶりの日本での試合となるミルコ・クロコップ(フリー)は、公募によって直前に対戦が決定した水野竜也(U−FILE CAMP)の挑戦を受ける。
 ミルコは「前にさいたまスーパーアリーナで試合をしてから1年半たっている。ワクワクしている。また、世界最高のファンの前で試合ができることが嬉しい。明日は素晴らしい試合を見せたい」と抱負を語った。11日にミルコとの対戦が決定した水野は、井上康生が所属する実業団の綜合警備保障に在籍していたという柔道出身の総合格闘家。大物・ミルコとの対戦は大きなチャンスでもあるだけに、緊張の面持ちながら「120%の力を出して、勝ちを狙っていきたい」と意気込んだ。

 注目を集めるライト級GPのほか、ワンマッチでも桜井“マッハ”速人(マッハ道場)、ミノワマン(フリー)が参戦するなど、「大連立」の再スタートにふさわしい顔ぶれとなった今大会。総合格闘技界にどのような旋風を巻き起こすのか――。


「DREAM.1 ライト級グランプリ2008開幕戦」
3月15日、さいたまスーパーアリーナ 開場14:00 開始15:00

<第1試合> 
ミノワマン(日本/フリー)×イ・グァンボム(韓国)

<第2試合>
桜井“マッハ”速人(日本/マッハ道場)×門馬秀貴(日本/和術慧舟會A−3)

<第3試合> ※ライト級グランプリ1回戦
朴光哲(日本/KRAZY BEE)×ヨアキム・ハンセン(ノルウェー/フロントラインアカデミー)

<第4試合> ※ライト級グランプリ1回戦
宮田和幸(日本/フリー)×ルイス・ブスカペ(ブラジル/ブラジリアントップチーム)

<第5試合> ※ライト級グランプリ1回戦
永田克彦(日本/新日本プロレスNEW JAPAN  FACTORY)×アルトゥール・ウマハノフ(ロシア/SKアブソリュート)

<第6試合> ※ライト級グランプリ1回戦
石田光洋(日本/T−BLOOD)×チョン・ブギョン(韓国/フリー)

<第7試合>
ミルコ・クロコップ(クロアチア/フリー)×水野竜也(日本/U−FILE CAMP)

<第8試合> ※ライト級グランプリ1回戦
アンドレ・ジダ(ブラジル/Universidade Da Luta)×エディ・アルバレス(アメリカ/ファイト・ファクトリー)

<第9試合> ※ライト級グランプリ1回戦
川尻達也(日本/T−BLOOD)×ブラックマンバ(インド/フリー)

<第10試合> ※ライト級グランプリ1回戦
青木真也(日本/パラエストラ東京)×J.Z.カルバン(ブラジル/アメリカン・トップチーム)
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