セガサミー野球部は1月5日から始動し、今はオープン戦の真っ最中です。指揮を執って2年目、昨年以上の成績を残せるように、選手たちと頑張っていきたいと思っております。昨季、都市対抗で戦ったトヨタの栗林良吏投手は広島でキャンプからアピールしていると紙面を賑わしていますね。彼の活躍に刺激を受け、我々も結果を残さなければと思っています。

 

 1勝の重み

 オープン戦は2月19日の東京国際大戦から始まりました。同校は元ヤクルトの角富士夫さんが監督を、元巨人の津末英明さんがコーチを務められています。セガサミーが8対1で勝ち、幸先の良いスタートが切れました。その後、ENEOS(6対2)、横浜商科大(6対0)、帝京平成大(8対2)、Honda(4対4)と試合を重ねています。

 

 オープン戦では新戦力の見極めや、1月のキャンプからやってきたことをチェック。そして良いところと悪いところを洗い出しています。ピッチャーは公式戦に誰を登録するのかをオープン戦を経て決めていくところです。

 

 3月21日から東京都企業春季大会が始まります。昨年、私が初めて社会人野球の指揮を執ったのがこの大会でした。1年というのは早いものですね、今更ながらあと言う間だったと感じています。春季大会の後はJABA大会の四国、京都と続き、そして6月末には昨年中止になった社会人野球日本選手権があります。

 

 こうした大会に向け選手たちはどれだけ調子を上げていけるか。課題の洗い出し、その修正の繰り返しですね。

 

 昨季、都市対抗で3位に入ったときは三宮舜(投手・明治安田生命)、大内信之介(内野手・JPアセット証券)、小野田俊介(外野手・東京ガス)、この3人の補強選手が戦力として助けてくれました。特に野手はその分、底上げが必要だと思っています。

 

 そうした中、注目しているのが北川智也です。元気が良く、足もあって、肩も強い。彼がセカンドの定位置をとれるかどうか、その競争の中で伸びてもらいたい。外野手は平田巧、植田匡哉が少しコンディション面で出遅れている印象がありますが、3年目の大谷拓海は調子が良く、市根井隆成、本間諒らと競争することになります。

 

 社会人野球は1戦、1勝が重い。競争によって底上げをし、チームとして成長しないと厳しいということは監督に就任してからひしひしと感じています。各選手の伸びしろに期待です。

 

 さて、個人的なことではPL学園の後輩・野々垣武志のYou Tubeチャンネルに出演しました。これは広島の同僚・正田耕三から話が回ってきたんですけど、いろいろとぶっちゃけて喋っって面白かったですよ。見ている方はどうだったんでしょうね。楽しんでもらえたでしょうか。こうして同じ釜の飯を食った仲間であり、同じ60歳代の我々が、昔の野球のことやPLの話題なんかを話せば注目もされるし、話題づくりにもなります。機会があったら見てみてください。

 

 ラグビーのトップリーグが開幕し、サッカーのJリーグも始まり、スポーツシーズンの到来です。コロナ、コロナとうんざりする毎日ですが、私たちはスポーツをすることで世間を元気づけることしかできません。プレーする以上は何か成果を残し、勝つこと。それが野球をやらせてもらっている会社への恩返しにもなる。選手たちははつらつとしたプレーで目立ち、私たち首脳陣はそれを采配でサポートしていきます。

 

 コロナ禍で改めてスポーツはお客さん、ファンあってこそのものだと感じました。その気持ちを忘れずにプレーするセガサミー野球部への応援、今季もよろしくお願いします。

 

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