東京五輪サッカー競技の組み合わせ抽選会が21日、スイス・チューリッヒの国際サッカー連盟(FIFA)本部で行われた。U-24男子日本代表は南アフリカ、メキシコ、フランスと同組。なでしこジャパン(女子日本代表)はカナダ、イギリス、チリと同組となった。抽選結果は以下の通り。
◆男子◆
・グループA
日本、南アフリカ、メキシコ、フランス
・グループB
ニュージーランド、韓国、ホンジュラス、ルーマニア
・グループC
エジプト、スペイン、アルゼンチン、オーストラリア
・グループD
ブラジル、ドイツ、コートジボワール、サウジアラビア
◆女子◆
・グループE
日本、カナダ、イギリス、チリ
・グループF
中国、ブラジル、ザンビア、オランダ
・グループG
スウェーデン、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド
まずは男子。金メダル獲得を目標に掲げる日本にとって厳しいグループわけとなった。指揮を執る森保一監督も「厳しいグループだと思う」と認め、対戦各国についてのイメージを語った。
「南アフリカは個人能力が高い印象に加え、アフリカ予選をスカウティングしていて、組織的に戦えるチームだった。
メキシコは試合の流れを掴み取る試合巧者。選手個人の経験値もある力のあるチーム。アメリカ遠征で対戦したことがあるので、そのことを踏まえ、準備する。
フランスは、フル代表になりますが直近のW杯で優勝した世界のトップオブトップの選手が多くいる。五輪は年齢制限があるが、この世代の選手にもトップレベルの選手がいる。選手層が厚く、タレント揃いなチーム」
オーバーエイジをどう活用するかが、メダル獲得のキーとなるだろう。
女子は2大会ぶりの五輪となる。高倉麻子監督は「対戦相手が決まってホッとしている」と強気な姿勢だ。オンライン会見ではフィジカルコンタクトについての懸念をのぞかせた。
「カナダはアメリカリーグでプレーしている選手が多い。個人の破壊力、力強さがある選手が多い。
イギリスはよく対戦している(イングランドとの3回対戦も含む)。パワーのある選手が多い。(技術で)変化をつけてくることは少ないが素晴らしいストライカーがいて抜け目のないプレーをしてくる。爆発的な一発をやらせないことが大事。私たちもやられてばかりもいられない」
女子がメダルを獲得するためには、やはりフィジカル対策がカギになるだろう。体をぶつけるところはぶつけるものの、攻撃面ではフィジカル勝負に持ち込ませず、テクニックをいかし相手DFを翻弄できるか。
男子の初戦は7月22日の南アフリカ戦(味の素スタジアム)、女子の初戦は7月21日のカナダ戦(札幌ドーム)となる。
(文/大木雄貴)