小野仁(白寿生科学研究所人材開拓課)第125回「コロナ禍の1年を過ごして思うこと」

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 皆さん、こんにちは! 5月に入り初夏の日差しを感じながら非常に過ごしやすい気温の中、私のコラムをご覧頂いている方々は、大型連休をどのように過ごされましたでしょうか。私のゴールデンウィークはもっぱら家の掃除に没頭しておりました。


 部屋をきれいにするだけでなく自分自身の心を整えるべく、スイッチが入ったかのような集中力で隅から隅まで念入りに掃除を行い、スッキリするくらい満足感のある状態までキレイにすることができました。

 

 身の回りを整理整頓することは心身を整えることに直結すと改めて実感した連休でした。

 

 去年から始まったコロナ禍での生活、いわゆるウイズコロナも1年が過ぎました。最初の緊急事態宣言では、その言葉の響きもあってか、大半の人々が自粛するムードか漂っていましたが、先の4月25日に出された緊急事態宣言下では、人々の慣れもあったせいか言葉以上の効力はなく多くの方が外出し、特に私の住んでいる神奈川県は商業施設や観光スポットなどは混雑する光景が数多くみられました。

 

 一人ひとりの自覚を求めてはいるものの強い指令は出さない。飲食店などへの休業要請は営業短縮を促すも、平等な補償や責任の全てを負い切れない政府の対応を目の当たりにしたら、自分の身は自分自身で守らなければ……と考えてしまいました。

 

 最近は暗いニュースもあってあまり見ることのないテレビですが、時折、電源を入れているとコロナとの共存を視野においているCMが流れていました。ウイルスとの共存というのが今を象徴していると実感し、知人からリモートワークが主流になった生活を聞くこともあり、「ではコロナ以前の生活は果たして戻ってくるのか?」「そもそも戻ろうとする考えてはなくしていくべきなのか?」など自問自答してしまいます。

 

 個人的にはワクチンの摂取が国民全員に実施されない限り、このコロナとの闘いは収まらないのかな、と思っています。そのワクチン接種は医療従事者から始まり、高齢者への接種が始まったとニュースで見ました。ですが、コロナ感染者数の半分以上を占める20代から30代の方達への接種はまだまだ先のこと。東京オリンピックが終わる8月をゆうに超え、秋から冬になるという声も聞きます。では、全員のワクチン接種が完了するのはいつになるんだろう……。

 

 さらにオリンピックの開催もどうなるのか不透明な状況です。8月の開催に向け努力を積み重ねているアスリートの中には、開催の有無が気になり、精神的に不安を感じている人も少なくないことでしょう。

 

 果たして開催するのか、しないのか。するのなら、どういう形がベストなのか。考え方は十人十色で、様々な考えや意見があることでしょう。

 

 こうして自分の書いたコラムを読み直してみても、コロナのことを書いてしまうと決して内容は明るいものにはなりません。でも、今の自分の気持ちを伝えたいと思い、「コロナ1年」のことを書いてみました。こんな世の中だからこそオリンピックが開催され、スポーツが持っている力でみんなに元気・勇気・活気、そして明るく笑顔になれる話題が提供されることを切に願っています。オリンピアンである自分としても、「五輪に参加できたこと」に感謝する気持ちを目に見えたかたちにするべく、今できることを精一杯積み重ねていこうと思っています。

 

 次回のコラムでは明るい話題が書ける世の中になっていますように……。では、また次回。

 

<小野仁(おの・ひとし)プロフィール>
1976年8月23日、秋田県生まれ。秋田経法大付属(現・明桜)時代から快速左腕として鳴らし、2年生の春と夏は連続して甲子園に出場。94年、高校生ながら野球日本代表に選ばれ日本・キューバ対抗戦に出場すると主軸のパチェーコ、リナレスから連続三振を奪う好投で注目を浴びた。卒業後はドラフト凍結選手として日本石油(現JX-ENEOS)へ進み、アトランタ五輪に出場。97年、ドラフト2位(逆指名)で巨人に入団。ルーキーイヤーに1勝をあげたが、以後、制球難から伸び悩み02年、近鉄へトレード。03年限りで戦力外通告を受けた。プロ通算3勝8敗。引退後は様々な職業を転々とし、17年、白寿生科学研究所に入社。自らの経験を活かし元アスリートのセカンドキャリアサポートや学生の就職活動支援を行っている。

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