四国・九州アイランドリーグは11月から12月にかけて愛媛、埼玉、福岡の3カ所で行われたトライアウトの最終合格者を決定し、高校生トライアウトで合格した6名、韓国人選手トライアウトの合格者を合わせて、各選手の入団交渉権を獲得するドラフト会議を行った。結果、38選手が指名を受けた。
▼香川・天野、亮寛の両投手が退団
3カ所のトライアウトの最終合格者となり、指名を受けたのは各会場の2次テストに進んだ139名(愛媛28名、埼玉57名、福岡54名)のうち29名。1次テストを受験した選手(計216名)も含めると、競争率は7.45倍と難関だった。
球団別の指名人数は最多が高知の10名、最小が福岡の4名。他は徳島が9選手、香川と愛媛、長崎が5選手だった。最年少は愛媛・川之江高校からアイランドリーグの門を叩いた篠原慎平投手(愛媛)で17歳。最年長は今年の都市対抗野球に出場した熊本ゴールデンラークス所属の松原準捕手(愛媛)で24歳だった。
韓国人選手は3名がドラフトされ、香川が2選手、高知が1選手を獲得した。また、育成ドラフトで千葉ロッテマリーンズから指名を受けた白川大輔内野手の弟、勇輔内野手が徳島から指名を受けている。愛媛を戦力外になった荻野優二郎投手はトライアウトに合格し、長崎が交渉権を獲得した。
今後、各球団は選手との入団交渉を行い、来季の陣容を確定させる。各チームの指名選手は以下の通り。
香川オリーブガイナーズ<投手>
安達弘晃(あんだち・ひろあき)右投右打、二松学舎大沼南高−東海大、19歳
李讃ホ(イ・チャンホ) 右投右打、韓国・請願高、18歳 ※ホはサンズイに皓。
<内野>
金奇泰(キム・キテ) 右投右打、韓国・中央高−韓国・サイバー大(短期)、20歳
藤井勇希(ふじい・ゆうき) 右投右打、山口県立光高、18歳
<外野>
枡田克也(ますだ・かつや) 右投左打、桜宮高−大阪ウイング、20歳
愛媛マンダリンパイレーツ<投手>
篠原慎平(しのはら・しんぺい) 右投左打、愛媛県立川之江高、17歳
高谷博章(たかや・ひろあき) 右投右打、北海高−浅井学園大、23歳
<捕手>
松原準(まつばら・ひとし) 右投右打、延岡学園高−九州東海大−熊本ゴールデンラークス、24歳
<内野>
瀧田亮太(たきだ・りょうた) 右投右打、済美高、18歳
<外野>
高田泰輔(たかだ・たいすけ) 右投左打、新田高、18歳
高知ファイティングドッグス<投手>
緒方友登(おがた・ゆうと) 右投右打、小倉西高、20歳
山中智貴(やまなか・ともき) 右投右打、高知県立伊野商高、18歳
吉川岳(よしかわ・がく) 左投左打、大阪府立登美丘高−桃山学院大、21歳
<捕手>
飯田一弥(いいだ・かずや) 右投右打、神戸弘陵学園高−関西国際大中退、21歳
藤嶋紀之(ふじしま・のりゆき) 右投左打、香川県立坂出商高−名古屋商科大中退、19歳
<内野>
工藤祐輝(くどう・ゆうき) 右投右打、駒澤大岩見沢高−旭川大、22歳
流大輔(ながれ・だいすけ) 右投左打、祐誠高、18歳
<外野>
内田宜友(うちだ・のりとも) 右投右打、三重県立桑名工高、17歳
呉武烈(オ・ムヨル) 右投右打、韓国・徽文高校、19歳
大西 正剛(おおにし・まさたけ) 右投右打、尽誠学園高、21歳
徳島インディゴソックス<投手>
赤城卓(あかぎ・まさる) 右投右打、法政二高−WIEN BASEBALL CLUB、20歳
佐藤学(さとう・まなぶ) 右投右打、埼玉栄高、21歳
平野誠(ひらの・まこと) 右投右打、徳島県立池田高−大阪学院大、22歳
松本英嗣(まつもと・えいじ) 右投左打、明石北高−神戸国際調理専門学校−全播磨硬式野球団、20歳
宮島裕二(みやじま・ゆうじ) 右投左打、花咲徳栄高−旭川大、22歳
(写真:「バランスがいい」とトライアウトで評価を受けた赤城投手)<内野>
金城直仁(きんじょう・なおひと) 右投右打、沖縄県立普天間高−神奈川大、23歳
白川勇輔(しらかわ・ゆうすけ) 右投右打、尽誠学園高、17歳
<外野>
金丸勝太郎(かねまる・かつたろう) 右投右打、横浜隼人高−法政大−日産自動車、23歳
長崎セインツ<投手>
荻野優二郎(おぎの・ゆうじろう) 左投左打、上宮高−阪南大−愛媛マンダリンパイレーツ、23歳
酒井大介(さかい・だいすけ) 右投右打、東筑紫学園高、20歳
佐藤裕介(さとう・ゆうすけ) 右投右打、安田学園高−城西大中退−日本ウェルネススポーツ専門学校、20歳
藤岡快範(ふじおか・よしのり) 右投右打、広島県立府中高−大阪学院大、22歳
松田有二(まつだ・ゆうじ) 右投右打、水俣高−ツネイシホールディングス、23歳
(写真:キレのあるスライダーが印象に残った佐藤裕投手)福岡レッドワーブラーズ<投手>
中江信(なかえ・まこと) 右投右打、北九州高、19歳
西村拓也(にしむら・たくや) 左投左打、九州産業大九州高、18歳
森辰夫(もり・たつお) 右投左打、西日本短大高−アクセスジャパン、19歳
<内野>
関口大志(せきぐち・たいし) 右投左打、常総学園高−東洋大、19歳
<天野、亮寛の両NPB経験者が退団> 香川オリーブガイナーズは11日、天野浩一、亮寛(本名:小林亮寛)両投手の退団を発表した。天野投手はBCリーグ・福井ミラクルエレファンツのプレーイングコーチに就任する。今後は指導者を視野に入れてプレーを続け、将来的には香川に戻る意思があるという。
2投手はNPBへの復帰を目指して香川に入団。11月の12球団合同トライアウトにも参加したが、NPB球団から獲得の意思表示はなかった。両選手の退団により、現時点でリーグのNPB経験選手は高知の宮崎一彰プレーイングコーチ(元巨人)ただひとりとなった。
>>BCリーグ:香川・天野投手が福井のプレーイングコーチに就任香川オリーブガイナーズ 天野浩一(投手、1年目)41試合、7勝6敗13セーブ、防御率1.44
亮寛(投手、1年目)15試合、1勝2敗1セーブ、防御率2.59
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