8日、J1・J2入れ替え戦の第2戦が広島県の広島ビッグアーチで行われ、アウェーの京都サンガF.C.(J2・3位)がサンフレッチェ広島(J1・16位)とスコアレスで引き分け、トータルスコア2−1で2年ぶりのJ1昇格を決めた。広島は03年以来、4年ぶりのJ2降格。入れ替え戦は3年連続でJ2勢が制する結果となった。

◇12月8日、広島ビ
サンフレッチェ広島 0−0 京都サンガF.C.
 京都が魂のこもった守備でJ1への切符をつかんだ。

 第1戦はホームの京都が2−1で先勝した。後のない広島は、オフェンシブMFを2人置く攻撃的な3−5−2の布陣。第1戦でDFとして失点にからんだ森崎和をボランチで起用した。引き分け以上で昇格の決まる京都は、第1戦で2ゴールのFW田原らが先発に名を連ねた。

 試合開始から、勝たなければJ2降格が決まる広島が圧倒的に攻める。だが、粘り強く守る京都からゴールが奪えない。前半14分、日本代表MF駒野の右クロスに同じく代表FW佐藤が頭で合わせるも、クロスバーを叩く。広島は前半だけで警告を3枚もらうなど、不穏な空気がただよう。

 後半も、京都は最後の最後で得点を許さなかった。後半37分には、広島MF柏木の左クロスに佐藤が左足を合わせた場面で、DF中谷が体を寄せてシュートをブロック。4分間のロスタイムも広島のパワープレーに耐え抜いて、歓喜の時を迎えた。

 試合後、京都のDF森岡は涙に言葉をつまらせながらも「とにかく嬉しい。本当に苦しいシーズンだった。今日も前半から押されて、厳しい展開だった。J2で後半ロスタイムに追いつかれることが何度かあったが、その時の経験が生きたのかなと思う」と喜びをかみしめた。

 一方、広島は猛攻が及ばず、無念の降格。後半24分には柏木のミドルシュートがクロスバーを直撃し、残りワンプレーでのDF槇野のオーバーヘッドも右ポストをかすめるなど運にも見放された。J2降格で代表選手の流出は避けられない見通しだ。

◆bjリーグ

東京、後半に巻き返して逆転勝ち
◇12月8日、富山市総
富山グラウジーズ 73−80 東京アパッチ
【第1Q】26−17【第2Q】19−12【第3Q】12−26【第4Q】16−25

仙台が堅守で新潟を圧倒
◇12月8日、青葉
仙台89ERS 97−79 新潟アルビレックスBB
【第1Q】21−17【第2Q】33−15【第3Q】32−22【第4Q】11−25

残り5分で大阪が逆転!
◇12月8日、池田市
大阪エヴェッサ 96−84 琉球ゴールデンキングス
【第1Q】18−23【第2Q】21−17【第3Q】25−29【第4Q】32−15

福岡が逆転勝ち! 高松は連勝がストップ
◇12月8日、アクシオン
ライジング福岡 86−80 高松ファイブアローズ
【第1Q】26−34【第2Q】16−21【第3Q】19−15【第4Q】25−20

高松が怒涛の7連勝
◇12月7日、アクシオン
ライジング福岡 78−109 高松ファイブアローズ
【第1Q】19−23【第2Q】18−24【第3Q】24−28【第4Q】17−34


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