東京オリンピックスケートボードは26日に、女子ストリートが行われ西矢椛(ムラサキスポーツ)が金メダル、中山楓奈(ムラサキスポーツ)が銅メダルを獲得した。2位はライッサ・レアウ(ブラジル)、西村碧莉(木下グループ)は8位だった。

 

 スケートボード女子ストリート決勝には西矢、中山、西村の3人の日本人選手が出場した。同日午前に行われた予選で中山が15.77点でトップ、2位に西矢、西村が5位だった。

 

 6月の世界選手権2位の実績を持つ西矢は、決勝ベストトリック4本目で8段ハンドレールで高難度のバックサイドビッグスピンフロントサイドボードスライドを決め、4.66点をマーク。これで全体トップへ躍り出た。続いて中山がフロントサイドKグラインドをメイクし、4.20点で3位につけた。

 

 残り1本となったベストトリックで2位のライッサが、バックサイドスミスグラインドを12段ハンドレールで狙ったものの失敗。西矢は最後の1本を確実にトリックを決め、トップをキープした。中山は最後、逆転を狙って高難度トリックを狙うも失敗。これで西矢の金メダル、中山の銅メダルが確定した。

 

 西矢の13歳10カ月での金メダル獲得は、1992年バルセロナ大会競泳女子200メートル平泳ぎ金メダル・岩崎恭子の14歳6日を更新する日本史上最年少記録となった。金メダル獲得後、「これ最新(最年少)だと思うので、金メダル嬉しいです」と語った西矢の喜びの声は以下の通り。

 

「メダルをとってこみ上げてくる気持ちもあった。2回失敗した後は、途中までは勝てないと思っていたけど、周りが励ましてくれて気持ちを切り替えて滑れてよかった。緊張感は他の大会と変わらなかったけれど、最初は少しだけ感覚が違ったが、後半はいつもどおりできた。滑っていて他の人が"オー"と歓声を上げてくれるのが楽しいので、いつも笑顔で滑っています」

 

 銅メダルの中山はこう語った。

 

「メダルを獲得できてとても嬉しい。ベストトリック1回目、フロントKグラインドは予選のときの方がきれいだったけど、その次は自分なりに完璧で着地もうまくできてよかった。最後はもみじ(西矢)が1位だったから逆転してやろうと狙ったけどダメでした。無観客だからかどうかわからないですけど、緊張感はなくて、それよりも楽しさの方が上でした。これからも得意技をどんどん出せるような選手になりたいです」

 

 

(文/SC編集部・西崎)