東京オリンピック競泳は28日に、男子バタフライ200mの決勝が行われ、本多灯(アリーナつきみ野SC)が銀メダルを獲得した。1位はクリシュフトフ・ミラーク(ハンガリー)、3位はフレデリコ・ブルディッソ(イタリア)。金メダルのミラークのタイム1分52秒25はオリンピックレコードとなった。

 

 8レーンからスタートした本多は5番手で最初のターンを終え、100メートルのターンで4位へと上がった。決勝前から「前半は我慢、後半勝負」としていた本多は最後のターンを終えたところでスパートし、3位へ浮上した。さらに残り50mでブルディソをかわし2位へ上がると、1.62m/秒とトップのミラクをコンマ1秒上回るペースで追い上げた。最後、逆転はならなかったが、本多はオリンピックの舞台で自己ベストを更新、銀メダルに輝いた。

 

 今大会で競泳の日本男子メダル第1号となり、200mバタフライでの日本勢のメダルは、04年アテネ五輪から5大会連続となった。先輩たちからメダルのバトンを受け継いだ本多は笑顔でこう語った。


「自分の思い通りのレースで銀メダルがとれ嬉しいです。前半は落ち着いていけて、後半は踏ん張るだけで思い描いていた通り。緊張はしていたけど楽しむことが第一と思って、誰よりも楽しくやり通せました。この種目のメダルを途切れさせないように考えていたので、それをやり遂げられてホッとしています」

 

(文/SC編集部・西崎)