東京オリンピックレスリング女子62キロ級の決勝戦が4日、千葉・幕張メッセAホールで行われ、川井友香子(ジャパンビバレッジ)がアイスルー・ティニベコワ(キルギス)を4対3で勝利し、金メダルを獲得した。57キロ級の姉・梨紗子(ジャパンビバレッジ)は5日、五輪2連覇を賭けて決勝のマットに立つ。

 

 川井は1回戦を10対0、2回戦を10対2で勝ち進んだ。準決勝ではタイベ ムスタファ・ユセイン(ブルガリア)との対戦となった。3年前の決勝で敗れた相手だ。川井は序盤から積極的に攻めたが、ユセインは堅いディフェンスで応戦した。第1ピリオドは2対2で終えた。第2ピリオドの1分過ぎ、川井がパッシブで1ポイントを奪う。このまま3対2で川井が逃げ切り、決勝にコマを進めた。

 

 決勝戦ではティニベコワと対戦。第1ピリオド、川井はパッシブでティニベコワに1ポイントを奪われるものの、残り30秒でテークダウンを奪い、2ポイントを返す。第2ピリオドに入り1分過ぎ、川井は再びテークダウンから2ポイントを加える。2分にはティニベコワにバックを取られ、2点を返されるがトータルスコア4対3で逃げ切った。

 

 川井友香子は五輪初出場で金メダルを獲得し、夏季競技で日本勢初の姉妹金メダリストとなった。姉の梨紗子は明日5日、金メダルをかけてイリーナ・クラチキナ(ベラルーシ)と対戦する。

 

(文/大木雄貴)