プロ野球に新たな不正が発覚した。11日、横浜ベイスターズの佐々木邦昭球団社長が那須野巧投手に申し合わせの最高標準額1億5000万円(出来高含む)を大幅に上回る5億3000万円の契約金を支払ったことを認めた。5億3000万円のうち、初年度に1億3000万円を支払い、残り4億円を今年1月まで、4回に分けて1億円ずつを支払ったという。
 さらに、1年目の年俸は上限とされている1500万円の2倍となる3000万円であったことも明らかにした。

 那須野は駒場学園、日本大学を経て2004年のドラフト自由枠で横浜に入団し、1年目でプロ初先発を果たした。2年目の昨年は前半戦では好投を見せたものの、後半戦は四球で自ら崩れるなど、期待に応えることはできなかった。2年間での通算成績は24試合で4勝10敗、防御率4.84。今年は中継ぎとして期待され、開幕1軍を飾っている。

 今回の件について那須野は「大変お騒がせしました。深くお詫び申し上げます。これから自分ができることは、選手としてグラウンド上で精一杯のプレーで結果を出すこと」とコメントしている。