メジャーリーグの今季の新人王が発表され、アメリカンリーグはダスティン・ペドロイア(レッドソックス)が、ナショナルリーグはライアン・ブラウン(ブルワーズ)が選ばれた。全米野球記者協会の選考投票は、松坂大輔はア・リーグ3位、岡島秀樹(いずれもレッドソックス)は同6位で、01年のイチロー以来の日本人新人王はならなかった。
 ペドロイアは昨年メジャーデビューを果たし、今季はセカンドのレギュラーとして活躍。リーグ10位となる打率.317を残した。ポストシーズンでもワールドシリーズ第1戦で先頭打者本塁打を放って流れを呼び寄せるなど、レッドソックス3年ぶりの世界一に大きく貢献した。

 ブラウンは開幕当初は3Aだったが、5月にメジャー昇格。7月には月間MVPに選出されるなど、シーズン通して好調を維持し、打率.324、34本塁打、97打点の好成績だった。99打点をマークし、リーグ優勝に寄与したトロイ・トゥロウィッキー(ロッキーズ)と票が割れたものの、わずかに上回った。

 新人王投票は1位5ポイント、2位3ポイント、3位1ポイントで計算され、松坂は2位2票、3位6票の計12ポイント、岡島は3位3票の3ポイント。ペドロイアの132ポイントからは大きく引き離された。日本人ルーキーの岩村明憲(デビルレイズ)、井川慶(ヤンキース)には票が入らなかった。
◎バックナンバーはこちらから