サッカー男子決勝戦・U-24ブラジル代表対同スペイン代表が7日、横浜国際総合競技場で行われ、ブラジルがスペインを延長戦の末に2対1で破り、金メダルに輝いた。試合は前半アディショナルタイムにブラジルのFWマテウス・クニャが決めて先制。対するスペインは後半16分にFWミケル・オヤルサバルの得点で追いついた。延長戦に入り後半3分、ブラジルのFWマウコムがゴールを決めて、2大会連続でブラジルが五輪の頂点に輝いた。

 

 途中出場のマウコムが大仕事をやってのける(横浜国際総合競技場)

U-24ブラジル代表 2-1 U-24スペイン代表

【得点】

[ブ] マテウス・クニャ(45+2分)、マウコム(108分)

[ス] ミケル・オヤルサバル(16分)

 

 五輪連覇がかかるブラジルか。バルセロナ五輪以来の金メダルがかかるスペインか――。

 

 スコアが動いたのは前半アディショナルタイム。ブラジルのMFクラウディオが左サイドからファーサイドにクロスを送ると、これをDFダニエウ・アウベスが右足で折り返す。ペナルティーエリア内中央のクニャが胸トラップから右足を振り抜き、見事ゴールネットを揺らした。

 

 リードしたブラジルは焦ることなく様子をうかがう。一方スペインも得意のポゼッションサッカーのギアをあげ、鋭い縦パス、質の高いフリーランニングなどでブラジルの守備に穴をあけようと試みる。

 

 後半16分、スペインのMFカルロス・ソレルが右サイドを抜け出しファーサイドにクロスを上げる。このボールにスライディングしながらオヤルサバルが左足で合わせ、スペインが追いついた。

 

 延長後半3分、途中出場を果たしたブラジルのマウコムが結果を出す。ブラジルのFWアントニが右サイドから一気に左サイドに展開。これに快速を飛ばしたマウコムが追いつく。スペインのDFヘスス・バリェホをスピードで振り切ると、ペナルティーエリア内左サイドから左足でシュート。スペインGKウナイ・シモンの左足に当たるものの、ボールはゴールネットを揺らし、ブラジルが勝ち越しに成功。このリードを守り切り、ブラジルが2大会連続の金メダルを獲得した。

 

(文/大木雄貴)