首位ビックカメラ高崎、逆転勝ちで後半戦白星スタート ~日本女子ソフトボールリーグ~
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(写真:試合2日前に22歳の誕生日を迎えた山内が活躍)
第54回日本女子ソフトボールリーグ1部の後半戦が開幕し、4日からの2日間、神奈川・大和スタジアムで4試合が行われた。5日の試合は前半戦首位のビックカメラ高崎BEE QUEENは7位のHonda Rivertaに5-2で逆転勝ちし、後半戦白星スタートを切った。
山内、同点タイムリー含む猛打賞(大和スタジアム)
Honda Reverta 2 = 1100000
ビックカメラ高崎BEE QUEEN 5 = 100031×
勝利投手 濱村(4勝1敗)
敗戦投手 フォード(4勝4敗)
本塁打 (H)森山3号ソロ、長谷川2号ソロ
東京オリンピックに最多7人の日本代表を輩出したビックカメラ高崎は、日本リーグに帰ってきても主役は譲らない。金メダルメンバー以外にも代表経験者を揃えるなど選手層は厚い。
先発投手はオリンピックでも二刀流で活躍し、大会MVPに選ばれた藤田倭。4番DPでスタメンに入り、初回から濱村ゆかりとの守備交代でマウンドに上がった。しかし、森山遥菜に先頭打者本塁打を浴び、先制を許した。その裏、自らのタイムリーで追いついたものの、長谷川優理に一発を食らった。
3回からはリエントリー制度を利用して濱村がマウンドに。元日本代表の右腕は毎回ランナーを出しながらも3イニングを無失点に抑えた。「ヒットは打たれましたが、粘り強く投げられて良かった」。打線の援護を待った。
すると5回裏、Honda先発のジェイソン・フォードを攻め立てた。先頭の8番・藤本麗がレフト前ヒットで出塁すると、二盗を成功させてスコアリングポジションに進んだ。9番・山内早織は捕手登録だが打撃力を買われての野手起用だ。山内も元日本代表。カウント2-2からの5球目をライト前に弾き返し、2-2と追いついた。
「最悪引っ張って、ランナーを三塁に進めるという意識だった。しっかり振った結果がああなったと思う」と山内。チームバッティングを意識した賜物だったという。この日は猛打賞の活躍。22歳は「チームの役割に徹し、それが勝利に繋がればいい」と語った。
その後、フォアボールとヒットで満塁とすると、4番・藤田を打席に迎えた。ここでフォードが藤田にデッドボールで押し出し。すると2番手アリー・カーダも5番・大工谷真波にデッドボール。連続押し出しで2点を勝ち越した。
6回からは上野由岐子が登板。2イニングをゼロで抑え、Honda打線に反撃を許さなかった。これでビックカメラ高崎は通算成績を9勝3敗とし、単独首位をキープした。岩渕有美監督は「一戦も落とせないではなく、ひとつひとつ挑戦していく気持ちを出していきたい」と気を引き締めた。
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内藤実穂選手のインタビュー(2021年9月3日掲載)
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(写真:長髪をバッサリ切った後藤だが、強気のピッチングは変わらず)
2位タイで並んでいた5チームのうち3チームは4日に試合を行い、トヨタ自動車レッドテリアーズが同率2位の豊田自動織機シャイニングベガを6-0で下し、日立サンディーバは11位のシオノギ製薬ポポンギャルズを5-0で破った。12位の日本精工Brave Beariesは10位の伊予銀行に4-3で競り勝った。当初予定されていたデンソーブライトペガサスvs.太陽誘電ソルフィーユ、戸田中央総合病院メディックスvs.大垣ミナモの試合は、デンソーと大垣ミナモの選手に新型コロナウイルス陽性者が出たため中止となった。
後藤、3安打10奪三振完封(大和スタジアム)
豊田自動織機シャイニングベガ 0 = 0000000
トヨタ自動車レッドテリアーズ 6 = 000024×
勝利投手 後藤(4勝2敗)
敗戦投手 エスコベド(4勝4敗)
本塁打 (ト)鎌田2号2ラン、長谷部1号2ラン
(文/杉浦泰介、写真/公益財団法人日本ソフトボール協会)