サッカーカタールワールドカップアジア最終予選の第4節が各地で行われた。日本代表(FIFAランキング26位)は埼玉スタジアムでオーストラリア代表(同32位)と対戦し、2対1で勝利した。試合は前半8分にMF田中碧(デュッセルドルフ)が決めて日本が先制。後半23分にFKから失点したものの41分に途中出場のMF浅野拓磨(ボーフム)がオウンゴールを誘発し、日本が勝ち点3を獲得した。

 

 森保J、首の皮一枚つなぐ(埼玉)

日本代表 2-1 オーストラリア

【得点】

[日] 田中碧(8分)、オウンゴール(86分)

[オ] アイディン・フルスティッチ(68分)

 

 アジア最終予選3戦でわずか勝ち点3の日本代表。ホームでのオーストラリア戦はMF柴崎岳(レがネス)に代え、東京五輪チームの司令塔田中を先発に送り出した。あわせて、システムも“お決まり”の4-2-3-1から4-3-3に変更した。

 

 前半8分、大抜擢された期待の新司令塔が結果を出す。3トップの左ウイングに入ったMF南野拓実(リバプール)が切り返して中に折り返す。このボールがファーサイドに待ち構えた田中の足もとへ。23歳は右足を振り抜くとシュートは見事、左サイドネットを揺らした。

 

 これまでのレギュラーメンバーも田中の活躍に触発されたのだろうか。35分にはFW大迫勇也(ヴィッセル神戸)が敵陣でパスを受ける。相手DFを目の前にし、いつもならパスを選択しそうな場面でも粘り強く自分でフェイントをかけ、ペナルティーエリア内に持ち込み右足でシュートを放った。横パス、バックパスを選択せずシュートまで持っていった。39分、大迫はまたしても積極的な姿勢を見せた。敵陣左サイドで相手DF2枚につかれる。しかし、ボールを下げることなく自ら突破を試みた。結果的に相手がカットし、ボールはタッチラインを割り、日本ボールのスローインに。対峙した相手と勝負した結果、マイボールにできたシーンだった。

 

 このまま行きたかったが、グループBの首位を走るオーストラリアも黙ってはいない。DF長友佑都(FC東京)が空けた広大なスペースをつかれ、クロスを上げられる。ペナルティーエリアぎりぎりのところでMF守田英正(サンタクララ)がファウルを犯してしまう。一時はPKの判定をくだされるが、VAR(ビデオアシスタントレフェリー)の判定でFKに。しかし、これをフルスティッチに得意の左足でゴール左に叩き込まれてスコアは振り出しに戻った。

 

 何としてでも、勝ち点3が欲しい日本。途中からピッチに投入された浅野が大仕事をやってのける。ハーフウェイライン手前からDF吉田麻也(サンプドリア)が敵陣左サイドに向けてフィードを放つ。これを相手ペナルティーエリア内受けた浅野が前を向き、左足でループ気味のシュートを放つ。これは相手GKが左手で触れ、ポスト右に当たる。しかし、カバーに入った相手DFに当たり右サイドネットを揺らした。

 

 このままのスコアで日本は喉から手が出るほど欲しかった勝ち点3を奪った。4戦を終えて、勝ち点6の日本。来月はベトナム、オマーンとのアウェイ連戦が待ち構えいる。オーストラリアからホームで勝利したものの、依然として氷の上を歩くような状況は続く。

 

(文/大木雄貴)