サッカー・カタールワールドカップアジア最終予選の第5節が11日、各地で行われた。日本代表(FIFAランキング28位)はベトナム代表とアウェー対戦し、1対0で勝利した。試合は前半17分にFW伊東純也(ゲンク)の得点で日本が先制し、逃げ切った。

 

 伊東、攻守に渡り奮闘(ミーディンナショナルスタジアム)

日本代表 1-0 ベトナム代表

【得点】

[日] 伊東純也(17分)

 

 この日もオーストラリア代表戦から採用している4-3-3で臨んだ日本。右サイドバックには山根視来(川崎フロンターレ)が起用された。

 

 前半6分、日本がチャンスを作る。右サイドの深い位置からMF田中碧(デュッセルドルフ)がマイナスに折り返す。これをペナルティーエリア内からFW南野拓実(リバプール)が右足ダイレクトでシュートを放つがボールは枠の上に外れた。

 

 11分にはDF長友佑都(FC東京)が左サイドからクロスをニアにあげる。これを南野が頭で合わせるものの相手GKに阻まれた。

 

 17分、日本のスピードスターが光り輝いた。ピッチ中央でFW大迫勇也(ヴィッセル神戸)でボールを収め、左サイドにスルーパス。南野がペナルティーエリア内に侵入するとファーサイドにグラウンダーのラストパス。伊東は快速を飛ばし倒れ込みながら左足インサイドでボールを押し込み、貴重な先制点を決めた。

 

 40分にはベトナムのCKから日本のカウンターがさく裂。伊東がハーフウェイラインから左サイドを独走。ペナルティーエリア内から内側に切れ込みニアを右足でぶち抜いた。一度はゴールが認められたものの、ビデオアシスタントレフェリーの介入により主審が映像確認。約6分の中断の結果、田中がオフサイドポジションにいたとみなされ、追加点は幻となった。

 

 後半に入るとFW浅野拓磨(ボーフム)、FW古橋亨梧(セルティック)らを投入するが追加点は奪えず。伊東の先制点を守り切り、日本がベトナム相手に辛勝した。

 

 サウジアラビア代表対オーストラリア代表は0対0の引き分けに終わった。この結果、日本はグループBで勝ち点9の3位、オーストラリアは勝ち点10の2位。オーストラリアに勝ち点差1に迫った。

 

 次節は中4日でアウェーのオマーン代表(FIFAランキング77位)と戦う。初戦、ホームで敗れた相手に借りを返せるか。

 

(文/大木雄貴)