8日、新潟アルビレックスBCの藤崎公一代表取締役は、後藤孝志監督を解任することを発表した。
 シーズン途中に成績不振の責任を負って辞任を申し入れていた後藤監督だが、球団側は慰留していた。これを受けるかたちでシーズン終了後の先月には正式に来季も監督を続投することが発表されていた。ところが、事態はここにきて急転し、球団側から後藤監督を解任した。
 その理由を藤崎代表取締役は「運営方針に関しての球団側との考え方の相違」としている。「地域密着、地域振興」を最大の理念としているBCリーグでは、選手の育成以上に地域に根ざしたチームづくりが重要視されている。その点で後藤監督とチームに食い違いが生じたという見方もある。

 新潟アルビレックスBCは中心選手であった小西翔外野手が新規参入の群馬ダイヤモンドペガサスに、また小野晋吾外野手が初代チャンピオンに輝いた石川ミリオンスターズに移籍することが決定している。そんな中での突然の監督解任発表に驚く声も少なくない。

 今月4日には第1回目のトライアウトを終えたばかりだが、監督不在ではチームづくりに着手することはできない。一日でも早く新監督を決定し、ファンを安心させたいところだ。