J1リーグの開幕戦、川崎フロンターレ対FC東京の一戦が18日、等々力陸上競技場で行なわれ、川崎Fが後半34分にFWレアンドロ・ダミアンが得点し、1対0で勝利した。FC東京の注目ルーキー・MF松木玖生は右インサイドハーフで先発出場し、後半27分までプレーした。

 

 松木、左足ミドル放つなど存在感みせる(等々力)

川崎フロンターレ 1-0 FC東京

【得点】

[川] レアンドロ・ダミアン(79分)

 

 青森山田高校から加入した高卒新人の松木は4-3-3の右インサイドハーフで先発した。序盤こそポジション取りに若干の迷いが見られたが、攻撃時には右ウイングのFWレアンドロとポジションを入れ替わるなど、右に張り出してから迷いがなくなった。

 

 フィジカルに長ける松木は中盤で体をぶつけながら、川崎FのMF脇坂泰斗、MFチャナティップらと戦った。

 

 24分、松井は相手ゴールまでFW永井謙佑とワンツーを決める。松井からリターンを受けた永井は右サイドのレアンドロに展開。ペナルティーエリア内に侵入したレアンドロは右足を振り向くが、GKチョン・ソンリョンが右手一本でセーブした。

 

 その4分後だった。松木にチャンスが訪れる。永井が左サイドから中央のFWディエゴ・オリベイラに。オリベイラとレアンドロが細かいワンツーを仕掛けるがボールがこぼれる。このこぼれ球に松木が反応し、ペナルティーアーク付近からダイレクトで強烈な左足ミドルを放つ。枠をとらえた弾丸シュートは惜しくもGKに阻まれた。

 

 43分には左サイドバックの小川諒也から松木がペナルティーエリア付近でパスを受ける。松木はエリア内左45度の位置に構えるオリベイラにラストパスを供給。オリベイラは右足でカーブをかけるようにファーを狙うが、またしてもチョン・ソンリョンに阻まれた。

 

 後半24分、ペナルティーエリア内に積極的に走り込んだ松井に、左サイドの永井がグラウンダーのクロスを送る。通れば1点もののシーンだったがぎりぎりのところで川崎FのDF車屋紳太郎がパスカット。松木のJ初得点とはならなかった。

 

 場内をわかせた高卒ルーキーは27分に負傷の影響もあり、ピッチを後にした。

 

 この後、34分に川崎Fのダミアンが左コーナーキックからニアに走り込みヘディングを決めて、開幕戦は川崎Fが制した。

 

(文/大木雄貴)