5日、北京冬季パラリンピックのアルペンスキー競技が国家アルペンスキーセンターで行われた。女子滑降座位は村岡桃佳(トヨタ自動車)が1分29秒77で金メダルに輝いた。2位はアナレナ・フォルスター(ドイツ)が1分30秒59、3位には劉思彤(中国)が1分32秒10で入った。男子滑降座位では森井大輝(トヨタ自動車)が1分18秒29で3位に入り、2006年トリノオリンピックから5大会連続メダル。金メダルは1分16秒73でコーリー・ピーターズ(ニュージーランド)、銀メダルには1分17秒99でイエスピル・ペデシェン(ノルウェー)が獲得した。

 

 選手団主将を務める村岡が、日本勢金メダル第1号となった。

 

 2番スタートとなった村岡。昨年夏の東京パラリンピックでは車いす陸上女子100mで6位入賞を果たした。陸上競技のおかげで体幹が鍛えられたという。安定したターンで、全長2267mを滑り切った。フィニッシュタイムは1分29秒77。この時点でトップに立った。

 

 その後は転倒者が続出。出場7人中4人が転倒して途中棄権となった。村岡がトップをキープしたまま、競技は終了し、難関コースを滑り切った3人が表彰台に上がった。

 

 村岡は今大会5種目にエントリーした最初の種目で金メダルを獲得した。前回平昌オリンピックでは金メダル1個を含む5種目全てでメダルを胸に飾った。日本女子アルペン界のエースは、前回大会は銀メダルだった種目での金に安堵した様子。「チームジャパンに勢いをつけられたら」と語った。

 

(文/杉浦泰介)