6日、北京冬季パラリンピックのアルペンスキー競技が国家アルペンスキーセンターで行われた。女子スーパー大回転座位は村岡桃佳(トヨタ自動車)が1分23秒73で金メダル。前日の滑降に続き、今大会2冠を達成した。銀メダルは1分23秒84でアナレナ・フォルスター(ドイツ)が、銅メダルは1分24秒31で張雯静(中国)が獲得した。男子スーパー大回転座位はイエスピル・ペデシェン(ノルウェー)が1分9秒69で制した。2位は0秒47差でコーリー・ピーターズ(ニュージーランド)、3位には0秒92差で森井大輝(トヨタ自動車)が入った。

 

 連日の金メダル。日本選手団の主将として最高のスタートを切った。

 

 金メダル獲得した滑降と同じ2番目に滑走した村岡。試合後のインタビューによれば、コンタクトレンズがずれ、その後落ちてしまったという。そのせいか、前日の滑降ほどの安定したターンは見られなかったようにも映った。

 

 視界は悪くとも、徐々にスピードを上げ、先に1分23秒84で滑り降りたフォルスターのタイムを追い上げる。3番目のチェックポイント通過時点のタイムは0秒19遅かったが、フィニッシュで抜き返した。0秒11速い1分23秒73。その後も村岡のタイムを上回る者はおらず、2戦連続の金メダルが確定した。

 

 パラリンピック通算獲得金メダルは平昌大会の大回転、今大会の滑降に続き3個目。冬季パラリンピックで日本選手最多タイとなった。

 

(文/杉浦泰介)