11日、北京冬季パラリンピックのアルペンスキー競技女子大回転座位が国家アルペンスキーセンターで行われ、村岡桃佳(トヨタ自動車)が2分2秒27で制した。村岡は2018年平昌パラリンピックに続く同種目2連覇。今大会3冠を達成した。銀メダルは2分9秒55で劉思彤、銅メダルには2分10秒92で張雯静と中国勢が輝いた。

 

 2回の滑走タイムの合計で競う大回転。村岡は1回目1分1秒76でトップの劉に1秒04差の2位につけた。迎えた2回目の滑走順は最後から2番目。逆転勝利のためには好タイムを出し、後に滑る劉にプレッシャーをかけたいところだ。

 

「自分だったら勝てるという自信もあったので、それを出すだけでした」

 安定したターンでスピーディーに滑り降り、1分0秒51をマークした。この時点で暫定トップの張を8秒65上回り、銀メダル以上を確定。次走の劉は1分8秒83と精彩を欠き、村岡の大回転連覇が決まった。

 

 これで村岡は今大会3冠を達成。冬季パラリンピック通算4個目の金メダルは日本人最多記録を更新した。12日は18年平昌大会銀の回転。2大会連続の全5種目表彰台に挑む。

 

(文/杉浦泰介)