10日、男子プロバスケットボールリーグ「B.LEAGUE 2021-22チャンピオンシップ」(CS)に出場する8チームの代表選手によるオンライン会見が行われた。西地区4連覇を果たした琉球ゴールデンキングスは49勝7敗で勝率8割7分5厘と歴代最高勝率をマーク。CS初戦は最終戦でワイルドカード下位に滑り込み、初出場となる秋田ノーザンハピネッツと対戦する。CSは13日にスタート。各ラウンド2戦先勝方式で、ファイナルは東京体育館で28日から行われる。

 

“東高西低”が続くB.LEAGUE。過去5シーズン(19-20シーズンは中止)のチャンピオンはすべて東地区である。西地区からファイナル進んだチームはまだいない。勢力図を塗り替える第一候補が、西地区5連覇中の琉球だ。今季はシーズン序盤から他を圧倒し、18-19シーズンに千葉ジェッツふなばしが記録した最高勝率(8割6分7厘)を8厘塗り替えた。

 

「ようやくスタートラインに立った。目標する場所に挑戦できる」とはPG/SG岸本隆一。今季はケガ人にも悩まされたが、「それぞれが自分の役割を果たした。結果が伴ったことで自信を深めた」と胸を張る。リーグナンバーワンのリバウンド力を武器にインサイドで試合を制圧し、悲願のB.LEAGUE初タイトルを目指す。

 

 その琉球と対戦する秋田は、最終戦までもつれたワイルドカード争いでサンロッカーズ渋谷、シーホース三河を差し切った。キャプテンのPG/SG中山拓哉は「崖っぷちからのCS出場。失うものは何もない」と意気込む。「ここまでやってきたのはディフェンス。チーム全員で負けない気持ちを持って戦いたい」。ティップオフは13日、場所は琉球のホーム沖縄アリーナで開催される。

 

(文/杉浦泰介)