五輪競技
ゴールボール日本代表にとって、勝負の時が近づいている。6月26日〜7月7日にフィンランドで行なわれるIBSAゴールボール世界選手権だ。同大会の上位3カ国は、2016年リオデジャネイロパラリンピックの出場権を獲得することができる。参加国数は男子は16カ国、女子は12カ国。ロンドンパラリンピックで金メダルを獲得した女子にとっては、チャンピオンとしてのプライドをかけた戦いとなる。大舞台を約1カ月後に控えたチームを追った。
4月19、20日、ゴールボール女子日本代表の合宿地を訪れた。チームは今、6月の世界選手権に向けて、強化の真っただ中だ。 朝8時過ぎ、国立障害者リハビリテーションセンターの体育館に入ると、すでに試合形式の練習が始まっていた。 「だいぶメンバーがかわっているから、楽しみにしていて」 2日前、電話口で江直樹ヘッドコーチから言われた言葉を思い出し、体育館の中を一通り見渡した。すると、思いもよらない選手の姿が目に飛び込んできた。ロンドンパラリンピックの金メダルメンバーのひとりである、欠端瑛子だ。
2020年東京五輪・パラリンピック競技大会組織委員会と国際オリンピック委員会(IOC)は、最初の事務折衝となる「第1回プロジェクトレビュー」を行った。今月2日から4日までの3日間で、選手村予定地や会場を視察した。最終日の4日には、都内のホテルで合同記者会見を開き、組織委の森喜朗会長やIOCのジョン・コーツ副会長らが出席した。森会長が「非常に有意義な話し合いができた」と3日間を振り返ると、東京五輪調整委員会の委員長でもあるコーツ副会長は「何の課題もない」と大会成功に太鼓判を押した。現在も議論されている野球・ソフトボールの五輪種目復活については、今回は議題には挙がらず12月に行なわれるモナコでの臨時総会で結論が出る見通し。今後は6月に東京五輪調整委員会のメンバーが来日し、第1回の東京訪問を行う。
26日、2020年東京五輪・パラリンピック競技大会組織委員会は都内のホテルで理事会を開き、森喜朗会長、御手洗冨士夫名誉会長ら37名の理事らが参加した。理事会では副会長、専務理事などの選定のほかに2014年度の事業計画及び収支予算についての決議を行った。
2020年に東京で開催される五輪・パラリンピックの準備・運営の主体となる「東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会」が発足し、24日に第1回評議会、理事会が都庁で開かれた。組織委の会長には、日本体育協会名誉会長を務める森喜朗元首相が就任。実務面を担当する事務総長には、財務事務次官や日本銀行副総裁を歴任した大和総研の武藤敏郎理事長が就いた。その他の4人の理事には、日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恆和会長、東京都の秋山俊行副知事らが選任された。理事会後の会見で、森会長は「スポーツ界、東京都、政府関係者だけではなく経済界や全国の自治体、関係団体の方にも協力を仰ぎ、招致活動で築いた以上のオールジャパン体制を作ってまいりたいと思います」と意気込みを語った。
1月19、20日の2日間にわたって開催された「IPC/東京2020オリエンテーションセミナー」には、延べ384名が参加。国際パラリンピック委員会(IPC)からパラリンピックの概要の説明や、意見交換が行なわれた。それを受けて20日には記者会見が行なわれ、冒頭の挨拶でアンドリュー・パーソンズIPC副会長は「(東京パラリンピックは)これまでにない成功を収めるだろう」と6年半後の成功に大きな自信を示した。その一方で、今後の課題としてはパラリンピックの競技化を進めることの重要性を語った。
4日、日本アイスホッケー連盟は都内で会見を開き、来年2月のソチ五輪日本代表候補を発表した。メンバーは先月の5カ国対抗戦の24名から21名に絞られた。エースのFW久保英恵(SEIBUプリンセスラビッツ)やキャプテンを務めたFW大澤ちほ(三星ダイトーペリグリン)らは順当に選出された。唯一、長野五輪を経験しているベテランDF近藤陽子(SEIBUプリンセスラビッツ)が選ばれた一方で、若手のFW青木亜優子(Daishin)、床秦留可(SEIBUプリンセスラピッツ)2名は補欠に回った。今後は12月に1回、1月に2回と計3回の国内合宿の後、1月下旬にチェコ入り。練習試合などを経て、2月上旬にロシアに入る予定だ。
東京都と日本オリンピック委員会(JOC)は、14〜15日の2日間、国際オリンピック委員会(IOC)と合同で2020年の東京五輪・パラリンピックに向けた実務者会議「オリエンテーションセミナー」を開催した。日本側からは14日に208名、15日に71名の延べ279名が出席した。最終日には都内で会見を開き、オリエンテーションセミナーの報告が行なわれた。JOCの竹田恒和会長が「大変有意義な2日間だった」と振り返れば、IOCのジルベール・フェリ五輪競技大会エグゼクティブディレクターは「2日間で東京大会の関係者、ステイクホルダーの方々と時間を共にし、五輪・パラリンピックの運営に関わる知識を共有した。迅速なスタートを東京が既にとっていることに関して、嬉しく思っております」と語った。20日にはIOCのトーマス・バッハ新会長の来日が予定されている。
: ここまでは五輪を巡るスポーツビジネスや政治の問題など、グローバルの観点から話を進めてきました。最後は日本国内に目を向けたいと思います。日本のスポーツの将来を考えた時、最大の問題は少子高齢化。競技レベルの維持、向上はもちろん、それを支えるスポーツメーカーにとっても試練の時代がやってくるのではないでしょうか。
: 上治専務は統括リーダーとして、今回の北京大会が夏冬合わせて11回目の五輪だとうかがいました。現地でご覧になられて今回の率直な印象は? : プロパガンダ色の強い五輪という感覚がしました。今回のスローガンは「One World One Dream」でしたが、当初は「One China」というコンセプトが加わっていたそうです。それはチベット、台湾はもちろん、香港やマカオも統合しての「One China」という意味だったのですが、結局はチベット問題が噴出し、思うようにはいかなかったのが実情でしたね。
北京五輪が閉幕して早くも約2カ月半。今回の五輪でミズノはIOCのオフィシャルサプライヤーとしてIOCメンバー・役員などのウェア13アイテム約9,100点を納品した。また参加26競技中17の日本代表チームにユニホームや用品を提供したのをはじめ、25カ国のチーム、選手をサポートした。1924年のパリ大会で日本代表チームに用具類の提供を行って以降、ミズノは「スポーツの振興」を目的に五輪をさまざまな形で支え続けている。88年ソウル大会から責任者として五輪に関わっている上治丈太郎専務に今回の北京大会を振り返りつつ、これからの展開についても語ってもらった。
アテネ五輪で金メダル獲得した男子ハンマー投げの室伏広治、女子マラソンの野口みずきなど、北京五輪でも、日本チームの複数のメダル獲得&入賞の期待がかかる陸上競技。北京五輪で代表選手たちが着用するオフィシャルユニフォームが6月30日、川崎市内のホテルにて発表された。 「日本を応援」というコンセプトのもと制作されたユニフォームは、昨夏、大阪で行われた世界選手権と同様に赤と白の「日の丸カラー」を継承。「日本の代表として誇りを持って世界と戦ってもらいたい」という製作者たちの思いが込められている。
世界中の注目を集める華やかな舞台――8月8日に行われる北京五輪開会式で、日本選手団が着用するウエアが発表された。選手たちは「無限∞の可能性」をコンセプトにミズノが開発したウェアに身を包み、開会式入場行進に臨む。
ノースリーブにショート丈、ベルトレス、そして浅めの股下――。北京五輪に出場する女子ソフトボール日本代表チームの公式ユニホームがこのほど発表された。従来のイメージを大きく覆す新ユニホーム。今大会を最後に五輪の正式種目から外れる女子ソフトボールで、日本がプレーとともに世界を驚かせる。
水を着る、水になる――。北京五輪に向けたミズノの競泳水着の発表会がこのほど開催された。今回開発された「アクセルスーツ WATERGENE」()のコンセプトは水との融合。最速魚のカジキをヒントに従来の常識を覆すスイムスーツが、ここに誕生した。
卓球の世界選手権団体戦(2月24日〜3月2日、中国・広州)の日本選手団記者会見および公式競技ウエア発表がさる1月30日、東京都内で行われた。世界選手権は1年ごとに個人戦・団体戦が行われており、今年は団体戦で日本選手団が世界の強豪に挑む。 会見には世界ランキング10位(日本人トップ)の福原愛、中学3年生の石川佳純ら男女の代表選手が出席、開催地の広州が「花の街」であることから女子は“桃”のピンク、男子は“菖蒲”の紺色がベースとなった公式ウエアに身を包み、大会での健闘を誓った。
今夏に開催される北京五輪で日本選手団が表彰式や記者会見などで着用するオフィシャルウエアの発表会見が1月15日、都内で行われた。発表されたアイテムは、ウォームアップスーツ、ウインドブレーカーのほか、シューズ、バッグなどを含み、JOCオフィシャルパートナーとなっているミズノ、アシックス、デサントの国内のスポーツ用品メーカー3社によって製作、提供される。
日本中が熱狂した北京五輪野球アジア予選。星野仙一監督率いる日本代表は、宿敵の韓国、ホームの台湾を下し、3連勝で公開競技だったロサンゼルス五輪から7大会連続の五輪出場を決めた。