ラグビー
5年後に日本で開催されるラグビーワールドカップ2019の組織委員会の理事会が29日、都内で開かれ、20年に開かれる東京五輪・パラリンピックの組織委員会と、ボランティアの確保や会場警備などの実務面で連携を図る連絡会議を設置することを決めた。月1回ペースで集まって情報交換し、大会運営上での必要な部分に関して協働する。組織委の嶋津昭事務総長は「定期的に協議をして何をするか内容を詰めていくことで全体のコスト節約や、人的資源の効果的活用につながる」と語った。
リポビタンDチャレンジカップ2014が21日、東京・秩父宮ラグビー場で行われ、日本代表(IRBランキング12位)はイタリア代表(同14位)に26−23で勝利した。日本は対イタリア初勝利(過去0勝5敗)で、昨秋からテストマッチ10連勝。代表の最多連勝記録をまたひとつ更新した。日本は立ち上がりにWTB山田章仁のトライで先制。その後は得点をとりあって13−13のタイスコアで試合を折り返す。後半はFB五郎丸歩の2本のPGや、CTBマレ・サウのトライなどでリードを奪い、イタリアの反撃を耐え抜いた。
リポビタンDチャレンジカップ2014が30日、東京・秩父宮ラグビー場で行われ、日本代表(IRBランキング13位)はサモア代表(同8位)に33−14で勝利した。日本は立ち上がりに先制トライを許したが、WTB藤田慶和の2トライで逆転に成功。FB五郎丸歩の2本のPGもあり、20−7とリードして試合を折り返す。後半に入って一時、点差を詰められたが、30分にはこの日、初めてCTBに抜擢された松島幸太朗のトライで突き放した。サモアとは来年のイングランドW杯でグループリーグでの対戦が決まっており、前哨戦を制した。
2015年のラグビーW杯イングランド大会アジア最終予選を兼ねたアジア5カ国対抗は25日、日本代表が香港代表を49−8で下し、4戦全勝で第1回大会から7連覇を達成した。結果、日本は8大会連続8度目のW杯出場権を獲得した。この試合は現国立競技場で開催される最後のスポーツ公式戦。2019年のW杯日本開催に向けて改修される新競技場へ、締めくくりの一戦を勝利で飾った。
2年後のリオデジャネイロ五輪で7人制ラグビーが実施競技に採用され、各国とも強化に力を入れている。日本は男子が先日の香港セブンズで優勝し、ワールドシリーズ2014-2015シーズンのコアチーム(全15チーム)昇格を果たした。これで同シリーズ全試合に出場できる権利を手にし、五輪出場へ世界の強豪と戦ってレベルアップをはかることが可能になった。 女子もこの秋、同シリーズのコアチーム入りをかけて昇格決定戦に臨む。とりわけ競技人口の多くない女子にとって、選手発掘と育成は喫緊の課題だ。そんな中、女子7人制の強化を目的に立ち上がったクラブチーム「Rugirl-7」が注目を集めている。さまざまな企業の協賛の下、雇用と練習環境を確保し、既に代表選手を多く輩出してきた。チームを率いるニュージーランド人のウィーサン・パーカー監督にジャパンの可能性と課題を二宮清純が訊ねた。
5年後に日本で開催されるラグビーワールドカップ2019の組織委員会の理事会・評議会が25日、都内で開かれ、事務総長に元総務事務次官の嶋津昭氏(財団法人地域総合整備財団顧問)の就任が決定した。今後は嶋津氏が事務方のトップとして、IRBや国内の試合開催希望自治体との交渉、折衝など大会に向けた準備を取り仕切っていく。会見に臨んだ嶋津氏は「40数年間、地方自治と関わってきた知見と経験、そして地方自治体との信頼関係を持っている。そういうものを生かして大会を成功させるように最大限の努力をしたい」と抱負を語った。
日本ラグビー協会は12日、5月のアジア5カ国対抗、6月のパシフィックネーションズカップなどに臨む日本代表メンバー40名(FW24名、BK16名)を発表した。スーパーラグビーでプレーする堀江翔太、田中史朗(ともにパナソニック)、立川理道(クボタ)らが順当に選ばれたほか、トップリーグ新人賞を受賞したPR稲垣啓太(パナソニック)、帝京大3年のLO小瀧尚弘など4名が初招集された。5月の5カ国対抗は2015年のイングランドW杯のアジア地区予選を兼ねており、優勝すれば8大会連続の本大会進出が決まる。協会内で会見したエディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)は「安定感あるスコッドになった」とW杯出場権獲得へ向け、メンバー選考に自信をのぞかせた。
ラグビー日本選手権決勝が9日、東京・国立競技場で行われ、パナソニックワイルドナイツが東芝ブレイブルーパスを30−21で破り、4年ぶり4度目の優勝(三洋電機時代も含む)を収めた。前半こそ10−14とリードを許したが、後半の立ち上がりにCTB林泰基のトライで逆転に成功。その後もPGなどでリードを広げた。パナソニックはチーム史上初となるトップリーグとの2冠を達成した。
ラグビーは現在開催中の日本選手権が終わると、息つく暇もなく次なる戦いへの準備をスタートさせる。2015年ラグビーW杯イングランド大会の予選を兼ねたアジア5カ国対抗(5月)だ。エディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)率いる日本代表は来月中旬にはメンバーを発表し、同大会での優勝とW杯出場権獲得を狙う。昨年は強豪ウェールズを破るなど、進化をみせたジャパンをまとめるのが主将の廣瀬俊朗(東芝)だ。エディージャパン発足時、HCから直々に就任を打診され、周囲の信頼も厚いキャプテンに、15年に向けた決意を二宮清純が訊いた。
ラグビー・トップリーグの年間表彰式が12日、東京・明治記念館で行われ、MVPには優勝したパナソニックワイルドナイツのSOベリック・バーンズが選ばれた。最多トライゲッターは17トライをあげた神戸製鋼コベルコスティーラーズのCTBジャック・フーリー。得点王(188得点)とベストキッカー(178得点)にはサントリーサンゴリアスのニコラス・ライアンが輝いた。新人王にはパナソニックのPR稲垣啓太、ヤマハ発動機ジュビロのNo.8堀江恭佑が選出された。
ラグビー・トップリーグのプレーオフ決勝が11日、東京・秩父宮ラグビー場で行われ、パナソニックワイルドナイツ(リーグ戦1位)が45−22でサントリーサンゴリアス(リーグ2位)を破り、3季ぶり2度目の優勝を果たした。2011年に三洋電機からチーム名を変更してからは初のリーグ制覇。前半こそ16−19とリードを許したが、後半9分にWTB山田章仁のトライで逆転。その後も5本のPGなどでリードを広げた。サントリーは反則が目立ち、史上2チーム目の3連覇を逃した。プレーオフMVPには2トライをあげた山田が選出された。
2月1日からスタートするラグビー・トップリーグのプレーオフトーナメントに出場する4チームの指揮官が22日、都内の日本ラグビー協会に集結して会見を行った。プレーオフに進出したのは、パナソニックワイルドナイツ(リーグ戦1位)、サントリーサンゴリアス(同2位)、神戸製鋼コベルコスティーラーズ(同3位)、東芝ブレイブルーパス(同4位)と昨季と同じ顔ぶれ。史上2チーム目の3連覇を目指すサントリーの大久保直弥監督は「他の3チームも自分たちのラグビースタイルを貫いてくる。僕たちもやってきたものを出し切りたい」と決戦への決意を語った。
日本ラグビー協会は15日、2016年のリオデジャネイロ五輪に向けた7人制の強化プランを発表した。男女ともリオ五輪でのメダル獲得を目指し、今年は国際大会のワールドシリーズ全戦に出場可能な「コアチーム」入りを目標とする。また選手のフィジカル強化のため、セブンスのストレングス&コンディショニングコーディネーターとしてオーストラリア人のディーン・ベントン氏が就任する。協会の代表委員会に設置されているオリンピック・セブンズ部門の本城和彦部門長は「代表チームを取り巻く環境を整えていくことが重要だが、まだまだ手をつけられていない。そのシステムをつくっていくのが私のミッション」と抱負を語った。
ラグビーの全国大学選手権は12日、東京・国立競技場で決勝が行われ、帝京大が早稲田大を41−34で破り、5連覇を達成して前人未到の記録を更新した。帝京大は関東大学対抗戦も全勝で制しており、今季の対大学の公式戦を無敗で締めくくった。帝京大は先制を許したものの、ブレイクダウンの攻防を制して逆転し、後半に4トライをあげて一気に突き放す。5年ぶりの優勝を狙った早大も追い上げて一時は5点差に迫ったが及ばなかった。
2020年の東京五輪・パラリンピック開催決定に沸く日本だが、もうひとつ大きなスポーツイベントが、その前年に控えている。19年に日本で開催されるラグビーW杯だ。現在、国内で10〜12カ所となる予定の試合会場選定がスタートしており、ジャパンを率いるエディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)は地元開催での「トップ8入り」を目標に掲げ、強化を進めている。
年末年始はラグビーが熱い。27日からは第92回全国高等学校ラグビーフットボール大会が開幕。明けて1月2日は全国大学選手権の準決勝が行われる。またトップリーグも最終節を残すのみだ。各カテゴリーでの頂点を目指す戦いがクライマックスを迎える。
今年もまた楕円のボールの季節がやってきた。8月31日にはラグビーのトップリーグが開幕。9日からは関東大学の対抗戦、リーグ戦がそろってスタートした。エディー・ジョーンズヘッドコーチ率いる日本代表も11月に8年ぶりに欧州遠征が決まった。2019年のW杯開幕が7年後となるなか、日本ラグビーの次世代を担う選手たちの発掘、育成は急務である。その点でも大学ラグビーが担う役割は大きい。
: 大畑さんは東海大仰星高時代、1年1組で上原浩治投手、建山義紀投手とクラスメイトだったというのは有名な話です。3人で飲み会を開くことは? : 現役時代はそれぞれ本拠地が違ったので、あまり機会がなかったのですが、僕が引退してからは彼らのオフシーズンに会うことが増えましたね。
: 実は大畑さんは、このコーナーにぜひお招きしたいと思っていたゲストのひとりです。昨年末に登場した上原浩治投手からも、大畑さんはお酒が大好きだと聞いていましたから(笑)。今日はブランデーのような深い味わいが特徴的なそば焼酎をご用意しました。早速ですが、飲み方はいかがしましょう? : では、ロックでお願いします。普段、焼酎はロックか水割りで飲むことが多いですね。この後は神戸に帰るだけなので、気持ち良く飲んで新幹線に乗り込みたいと思っています(笑)。
今冬もまた、赤き精鋭たちがラグビーの聖地・国立競技場で躍動する――。2009年度、悲願の初優勝を達成した帝京大学ラグビー部。昨年度は大学ラグビー界の雄・早稲田大を破っての連覇を果たし、その実力がホンモノであることを証明した。そして今年度、彼らが挑戦するのは、約半世紀を誇る選手権の歴史の中で、同志社大(1982−85)だけが達成している“3連覇”だ。今回は関東大学対抗戦を初の全勝優勝で飾り、満を持して選手権に臨む。「ENJOY&TEAMWORK」をモットーに、進化し続ける帝京大ラグビー部。チームの現状、そして選手権への意気込みを当サイト編集長・二宮清純が岩出雅之監督、森田佳寿キャプテンに訊いた。
2勝を目指したニュージーランドで結局1つも勝てなかった。現在、開催中のラグビーW杯で日本は1分3敗で1次リーグ敗退に終わった。ジョン・カーワン体制下で5年間磨き上げたジャパンスタイルをもってしても結果を出せなかった現実は重い。今年限りでカーワンヘッドコーチの退任は濃厚な情勢だ。2019年の自国開催でベスト8入り――そんな目標達成も今のままでは夢のまた夢になってしまう。
4年に1度のラグビーW杯がいよいよやってくる。第1回大会から7大会連続出場となる日本(IRBランキング13位)は、1次リーグでフランス(同4位)、ニュージーランド(同1位)、トンガ(同12位)、カナダ(同14位)と対戦する。各プール上位2カ国が決勝トーナメントへコマを進める。ジョン・カーワンヘッドコーチ率いる桜の戦士たちは今大会での「2勝」を目標に掲げている。
今年もまたラガーマンたちの季節がやってきた。3日にはラグビーのトップリーグが開幕。12日からは関東大学の対抗戦、リーグ戦がそろって始まった。9月の声を聞いたとはいえ、歴史的な猛暑の名残が、まだピッチ上には残っている。選手たちにとっては過酷な条件下でのシーズンインと言えるだろう。