(写真:先出し開幕戦に出場するそれぞれのチームを代表して立川<左>と竹山が登壇 ©JRLO)

『JAPAN RUGBY LEAGUE ONE』(リーグワン)のメディアカンファレンスが4日、行われた。リーグ初年度(2022年シーズン)の大会日程、DIVISION1のカンファレンス分けが決定。DIVISION1は来年1月7日、DIVISION2は同9日、DIVISION3は同15日に開幕する。

 

 順位決定については、レギュラーシーズン各16 試合の勝ち点合計としていたが、上位4チームによるプレーオフトーナメントを行い、優勝から4位までの最終順位を決定する方式に変更された。レギュラーシーズン後に開催を想定していた海外チームとの交流戦・対抗戦(クロスボーダーマッチ)については、2022 年秋以降で調整中だという。

 

 DIVISION1のカンファレンスは昨季(2021)のトップリーグの順位を元に振り分けられた。昨季のトップリーグ(TL)を制した埼玉パナソニックワイルドナイツ、同ベスト4のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ、TL初代王者のコベルコ神戸スティーラーズがAカンファレンス(仮称)に同居する。ジャパンの司令塔・田村優らを擁する横浜キヤノンイーグルス、スコットランド代表76キャップのSHグレイグ・レイドローが加入2年目を迎えるNTTコミュニケーションズ シャイニングアークス東京ベイ浦安、ジャパン75キャップのSH田中史朗を新たに獲得したNECグリーンロケッツ東葛も同組に入った。

 

(写真:カンファレンスにはDIVISION3までの全24チームの代表者が参加した ©JRLO)

 もう一方のカンファレンスには東京サントリーサンゴリアス、トヨタヴェルブリッツ、NTTドコモレッドハリケーンズ大阪、リコーブラックラムズ東京、東芝ブレイブルーパス東京、静岡ブルーレヴズが入った。サンゴリアスはワイルドナイツに並ぶTL最多の5度優勝を誇り、ヴェルブリッツは今季もオールブラックスと南アフリカの現役代表選手を獲得した。昨季躍進したレッドハリケーンズ、ブラックラムズは今季も台風の目となるのか。ブレイブルーパスとブルーレヴズの巻き返しにも期待したい。

 

 リーグワンのオープニングゲームは1月7日、ワイルドナイツとスピアーズが対決し、会場は国立競技場で行われる予定だ。DIVISION1の他10チームは翌日(8日)が開幕戦のため、この試合がJリーグにおけるヴェルディ川崎vs.横浜マリノス、B.LEAGUEにおけるアルバルク東京vs.琉球ゴールデンキングスの位置付けとなるのだろう。スピアーズの立川理道は「すごく名誉なこと。新国立競技場で開幕を迎えられるのが楽しみです」と語った。新調されたジャージーに身を包み、「気持ちを新たに新王者を目指したい」と意気込んだ。

 

 対するワイルドナイツも初代王者を虎視眈々と狙っている。本拠地が群馬県太田市から埼玉県熊谷市に変わり、練習グラウンドやクラブハウスも移転した。昨季MVPのWTB福岡堅樹は医学の道に専念するため現役を引退したが、オーストラリア代表WTBマリカ・コロインベテが加わるなど戦力はアップしている印象だ。WTB竹山晃暉は「TLを優勝で締め括れたので、リーグワンも優勝を目指して頑張っていきたいです」 とコメント。リーグの歴史に名を刻むのは自分たちだと信じて疑わない。

 

 DIVISION1の組み分けは以下の通り。

 

<Aカンファレンス(仮称)>
埼玉パナソニックワイルドナイツ、クボタスピアーズ船橋・東京ベイ、コベルコ神戸スティーラーズ、横浜キヤノンイーグルス、NTTコミュニケーションズ シャイニングアークス東京ベイ浦安、NECグリーンロケッツ東葛

 

<Bカンファレンス(仮称)>
東京サントリーサンゴリアス、トヨタヴェルブリッツ、NTTドコモレッドハリケーンズ大阪、リコーブラックラムズ東京、東芝ブレイブルーパス東京、静岡ブルーレヴズ