10月2日(木)
◇上信越地区(第1戦)
 小刻みな継投で完封勝ち(群馬1勝0敗、敷島球場、724人)
新潟アルビレックスBC      0 = 000000000
群馬ダイヤモンドペガサス    7 = 21004000×
勝利投手 キム(1勝0敗)
敗戦投手 中山(0勝1敗)
「6勝1敗2分」という後期の対戦成績がそのまま結果として表れたゲーム展開となった。群馬打線が初回から新潟の先発・中山大をとらえた。2死後、2安打と1四球で満塁とすると昨季は新潟に所属していた6番・小西翔が古巣相手に2点タイムリーを放ち、群馬が2点を先制した。続く2回裏にも1番・山田憲の犠飛で1点を追加した。

 これで気持ちが楽になったのか、群馬の先発キム・ジョンファンは6回まで新潟打線を無失点に抑える好投を見せた。7回からは鈴木康崇、通事慧太、越川昌和が1回ずつを投げ、いずれも無失点に抑えた。
 一方の新潟は7回表、1死満塁のチャンスを得ながらも後続が続かず。最大のチャンスを逃し、反撃の糸口をつかむことができなかった。

 先勝した群馬は明日の第2戦に勝てば、地区優勝および北陸地区チャンピオンとのリーグチャンピオンシップ出場が決定する。

◇北陸地区(第1戦)
 11回、打者10人の猛攻で死闘を制す(石川1勝0敗、アルペンスタジアム、1,325人)
石川ミリオンスターズ   4 = 00000000004
富山サンダーバーズ   0 = 00000000000 (延長10回)
勝利投手 南(1勝0敗)
敗戦投手 小園(0勝1敗)

 1敗もできないプレッシャーの中、石川が延長戦を制し首の皮一枚をつなげた。
 互いにライバルと認める両者の試合は、今季一番の投手戦となった。富山はリーグ最多勝を誇る小山内大和が7回、2番手・木谷智朗が8、9回を危なげなく投げて無失点に抑える。
 だが、それ以上に素晴しかったのが石川のエース南和彰だった。9回を散発3安打で完璧に富山打線を封じた。

 そのエースの力投に打線も応えた。延長11回、2死ながら満塁のチャンスを迎えると、3番・座親孝一がセンター前安打を放ち、2人が返った。さらに4番・深澤季生が四球を選び、再び満塁とすると、5番・平泉悠もセンター前へタイムリーを放ち、2点を追加した。

 打線から大量点をもらった南は11回裏をピシャリと三者凡退に切ってとり、石川が延長戦の末、完封勝ちを収めた。

「投手が抑えるという大前提の上で、打線が少ないチャンスをモノにできるかが勝負となる。ここ一番でタイムリーが出れば、勝機も見えてくるはずだ」という金森栄治監督の言葉通りの展開で勝利を手にした石川。そこには初代チャンピオンの意地が垣間見えた。