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二宮清純「プロ野球の時間」

第516回 いざ鎌倉……と容易くいかない悩ましさ ヤンキース・黒田博樹投手

 今季、ヤンキースで16勝(11敗)をマークした黒田博樹の携帯電話に、かつての上司から連絡が入ったのはアメリカンリーグのリーグチャンピオンシップでタイガース相手に敗退した直後のことだった。「オマエの力
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第562回 26年の時を超え、交わされる「無言の会話」

 巨人の阿部慎之助が日本シリーズMVPに輝いた内海哲也を評して「(バッテリー間で)無言の会話ができる」と語っていた。今は亡き作家の佐瀬稔が「無言の会話」という言葉を好んで使っていた。いい言葉だ。 不意
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二宮清純「プロ野球の時間」

第515回 オリックス新監督は「地味な実力派」

 地味ながら指導力には定評がある。最下位からの浮上を目指すオリックスにとってはうってつけの人物ではないか。 オリックスの次期監督に森脇浩司監督代行が昇格することになった。監督代行に就任以降の成績が6勝
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指揮官の強迫観念<後編>

 第2戦、案の定、岩隈は2回3分の1でKOされた。6回表が終了した時点で2対6と4点のビハインド、これを伏兵・水口栄二の3ランで追いつき、8回、タフィ・ローズの決勝3ランでゲームを引っくり返してしまう
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第561回 「世界一の競技場」づくりへ国民的議論を

 唐突に辞職を表明した石原慎太郎都知事が旗振り役となってスタートした東京五輪・パラリンピック招致活動。首都に2020年五輪・パラリンピックがやってくるかどうかは来年9月まで待たなければならない。だが、
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二宮清純「プロ野球の時間」

第514回 ドラ1指名のジャパン・パッシング騒動 花巻東高・大谷翔平投手

 ドラフト1位指名の高校生がNPB(日本プロ野球組織)を経ずにメジャーリーグ挑戦を表明したのは初めてのことである。 日本か米国かで注目を集めていた最速160キロ右腕の大谷翔平(岩手・花巻東)が渡米を決
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第560回 ドラフト“指名漏れ”から始まるドラマ

 7年前のドラフト会議、高校生の目玉は辻内崇伸(巨人)だった。野手で評価が高かったのは平田良介(中日)、陽仲壽(現岱鋼・北海道日本ハム)、岡田貴弘(T−岡田・オリックス)ら。今季、パ・リーグで首位打者
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指揮官の強迫観念<前編>

 秋も深まり、野球シーズンも佳境を迎えた。パ・リーグは北海道日本ハムがひと足先に日本シリーズ進出を決め、セ・リーグはクライマックスシリーズで巨人と中日が凌ぎを削っている。短期決戦において、ひとつの勝利
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第559回 ゴールボールを通じて広がる「心の視野」

「私たちの病気は視野が狭まるんですけど、逆に心の視野は広がるんです」。真っ直ぐこちらを向いたまま、ほのかな笑みを浮かべてそう語ったのは、ロンドンパラリンピック、ゴールボール女子金メダリストの小宮正江で
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