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二宮清純「唯我独論」

第1139回 プロスポーツの“頂点”大谷翔平が「道徳的基準」に

 昨年、映画字幕翻訳者の戸田奈津子さんから話を聞く機会があった。「字幕は一画面に最大2行。それも1秒に出せる字数は3~4字。制約がある中、どうやって観客の皆様に映像を楽しんでもらうか。私たちは原文を直
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二宮清純「ノンフィクション・シアター・傑作選」

4番はファンの期待に応えることが第一 掛布雅之 <前編>

<この原稿は2013年8月号の『小説宝石』(光文社)に掲載されたものです> 現役時代、“ミスター・タイガース”と呼ばれ、甲子園球場で絶大な人気を誇った掛布雅之を「脇役」として取り上げることには少々、た
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二宮清純「唯我独論」

村田諒太引退へ 名画となったゴロフキン戦 ~二宮清純特別寄稿~

 あれ以上の試合を望むファンがいたとしたら、それはグリード(欲張り)だろう。2022年のボクシング年間最高試合に、昨年4月9日に行われたWBA世界ミドル級スーパー王者・村田諒太対IBF同級王者ゲンナジ
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二宮清純「唯我独論」

第1088回 “森保ノート”に見える「人生の師」とのシンクロ

 シンクロニー現象という心理学用語がある。相手に好意を持ったり、敬意を抱いたりすると、知らず知らずのうちに所作や行動が似てくる傾向のことを言う。 スポーツの現場においても、シンクロニー現象の発生は、古
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二宮清純「唯我独論」

第1087回 ヤクルト村上の原点に通算0本塁打の元プロ野球選手

 走りのスペシャリストとして鳴らした元広島・今井譲二の名前を、ちらほら目にするようになったのは、東京ヤクルト・村上宗隆がブレークした2019 年のシーズンに入ってからだと記憶している。入団2年目のこの
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二宮清純「唯我独論」

さようなら、アントニオ猪木 巨大なる「怪星」墜つ ~二宮清純特別寄稿~

 現役時代、“燃える闘魂“と呼ばれたアントニオ猪木さん。記憶に残る名勝負をひとつ挙げろと言われれば、1976 年6月26 日、東京・日本武道館で行われたモハメド・アリとの「格闘技世界一決定戦」にとどめ
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対論×勝利学

得意なものが一つ見つかれば、自信が湧いて成長できる ~川相昌弘氏インタビュー~

「バントの神様」と呼ばれ、現在も犠打の世界記録を保持する川相昌弘さん。現役時代は堅実かつ華麗な守備でも多くのファンを魅了した。当HP編集長・二宮清純との対談では、その野球論・技術論が惜しみなく披露され
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カープ・アイ

二宮清純「カープと広島、初優勝までの道のり」(後編)

 チーム解散に待ったをかけたのが初代監督の石本秀一である。石本は県内に後援会組織をつくり、募金の領収書代わり広島野球倶楽部の株券を発行した。本拠地・広島総合球場前に酒樽を設置すると、400万円もの大金
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二宮清純「唯我独論」

第991回 ”内憂外患”聖子新会長、絶えない心労

 ワンチームとオールジャパン。18日に都内で行われた橋本聖子組織委会長の就任会見。彼女は先の二つの言葉に力を込めた。 まずワンチームだが、これは組織委に向けられたものだろう。内閣総理大臣まで務めた森喜
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