井上尚弥&中谷潤人、両雄揃って会見に出席 ビッグマッチ“前哨戦”への意気込み語る

facebook icon twitter icon

 12月27日にサウジアラビア・リヤドで行われるボクシング興行「THE RING V: NIGHT OF THE SAMURAI」の記者会見が7日、都内ホテルで開かれた。同興行に出場する日本人ボクサー6人が登壇。世界スーパーバンタム級4団体(WBC、WBA、WBO、IBF)統一王者の井上尚弥(大橋)、元世界バンタム級2団体(WBC、IBF)統一王者の中谷潤人(M.T)らが抱負を語った。

 

 サウジアラビア総合娯楽庁が手がけるエンターテインメントイベント「リヤドシーズン」。リヤドでの興行は2024年5月に史上初のヘビー級4団体統一戦が行われ、WBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリー(アメリカ)とWBAスーパー&IBF&WBO世界ヘビー級統一王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)の試合が行われ、大きな話題を呼んだ。今年5月にはサウル・“カネロ”・アルバレス(メキシコ)が世界スーパーミドル級4団体王座統一を達成。今月22日には「THE RING Ⅳ: NIGHT OF THE CHAMPIONS」として4階級の世界タイトルマッチが実施される。

 

 そのリヤドで日本の6人の侍がリングに上がる。メインを飾るのが“モンスター”こと井上だ。初登場のサウジアラビアでWBC世界バンタム級2位のアラン・ピカソ(メキシコ)の挑戦を受ける。井上は「ピカソ仕様のボクシングを見せたい。(ピカソは)非常に好戦的で、楽な闘いにはならない」と警戒しつつも、「勝ちにも、勝ち方にもこだわりたい」と、9月のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)戦とは違うスタイルを披露することを明かした。その先に見据えるのは来年5月に中谷との対戦が噂されるビッグマッチだ。「世界に向けても、5月のビッグマッチに向けても大事な一戦」と気を引き締めた。

 

 井上との同日同会場での初試合となる中谷は、スーパーバンタム級転向第1戦となる。対戦相手はWBC世界同級9位のセバスチャン・エルナンデス(メキシコ)。戦績は20戦全勝(18KO)を誇る。「すごくパンチがあって、集中力が必要な戦いになる。これまでたくさん無敗の選手と闘ってきたので、しっかりと自分のボクシングをして黒星を付けたいと思う」と中谷。“ビッグバン”の異名を持つ破壊力抜群のブローはスーパーバンタム級でも健在か。「スピードもパワーも上がっている感覚はある」と言うが、「それを過信せずに闘いたい」と話した。「一戦一戦闘っていくことは、これからも変わらない。その延長線上にビッグマッチが待っている」

 

 会見の席は隣同士となったが、井上曰く「そういうシチュエーションにならなかった」こともあり、2人が目を合わすことはなかった。ただ裏では雑談を交わしていたという。火花を散らすには時期尚早。“モンスター”と“ビッグバン”が同じ日にリングに上がる12月のサウジアラビア、またひとつ動きがありそうだ。

 

 リヤドシーズンをステップボードにしたいのは他の侍も同じだ。IBF世界スーパーフライ級王者のウィリバリド・ガルシア・ペレス(メキシコ)に挑む寺地拳四朗(B.M.B)は、ライトフライ、フライ級に続く3階級制覇の先に見据えるものがある。WBC&WBO同級統一王者ジェシー・“バム”・ロドリゲス(アメリカ)との対戦だ。
「ここをしっかり勝って、ジェシー・ロドリゲス選手とできるのが一番なので。まずは、ここをしっかり勝てるように努力したい」

 

 昨年末にWBA世界同級王座への挑戦権を獲得したIBF堤駿斗(志成)は、WBA同級暫定王者ジェームス・ディケンズ(イギリス)に挑戦する。今年はサウジアラビアでの1試合を含め2試合こなし、暫定王者との対戦にこぎつけた。「自分はもう世界を獲れると思っている」。ここで得たチャンスをモノにして正規王者との統一戦、2階級制覇へと弾みを付けたい。

 

 堤の弟・麗斗(志成)は3戦全勝(2KO)、大橋ジムの今永虎雅は9戦全勝(5KO)と期待のホープもサウジアラビアのリングに上がる。今後、世界を狙うためにも負けられない一戦となるだろう。

 

(文・写真/杉浦泰介)

facebook icon twitter icon
Back to TOP TOP