侍ジャパン、WBCは3番大谷&捕手がカギ握る

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 プロ野球は2月1日、各球団がキャンプイン。1年の始まりを感じさせます。キャンプ前の1月は合同自主トレ、および各球団の合同新人自主トレが行なわれ、注目の選手たちがメディアを賑わせます。私見を述べれば、そろそろ新人合同自主トレを見直す時期にきているんじゃないかと思います。


 どうしてもルーキーたちはアピールしようと張り切り過ぎてしまうきらいがある。プロの心得を学ぶ研修は必要があるかと思いますが、トレーニングは自己責任でキャンプまで仕上げていくほうがいいのではないでしょうか。

 

 私がルーキーの時には新人合同自主トレのようなものはなかったと記憶しています。その代わりカープの練習はきつかった。大野寮の近くにゴルフ場があり、そこでランニングをした記憶があります。年齢は1学年下、高卒4年目のマメこと長嶋清幸と切磋琢磨しました。当時のカープはAクラス常連で、野手は機動力に優れていたり、身体の強い選手が多かったですね。厳しい中にも大人のチーム。門限もなかった気がしますし、選手それぞれの自己管理がしっかりしていましたね。

 

 現在のプロ野球に話を戻すと、今季は東京ヤクルトに注目しています。池山隆寛新監督は現役時代、一緒のリーグでプレーしましたからね。セガサミー硬式野球部出身の荘司宏太は2年目のシーズンとなります。クローザーを任されるようになって、チームをAクラスに導いて欲しいです。

 

 MLBはロサンゼルス・ドジャースがシカゴ・カブスからFAとなっていたカイル・タッカー選手を獲得しました。近年は少し力が落ちてきている感はありますが、いい補強だと思います。ヒューストン・アストロズ時代の2022年にはゴールドグラブ賞を受賞した外野手。ディフェンス面での貢献も期待されています。

 

 ワールドシリーズ3連覇がかかるシーズンとなります。30球団ある中で、達成できたら偉業と言っていいでしょう。過去に3連覇以上したのはニューヨーク・ヤンキース(2度)、オークランド・アスレティックスの2球団だけ。ただドジャースはプレーオフの勝ち方は知っているので、大きなケガ人が出なければその確率は高い。少なくともプレーオフ進出は固いのではないでしょうか。

 

ポイントゲッターの存在

 さて今年はミラノ・コルティナオリンピック、同パラリンピック、WBC(ワールドベースボールクラシック)、サッカーW杯などビッグイベントが目白押しです。

 やはりWBCについて触れないわけにはいかないでしょう。侍ジャパンの井端弘和監督は30人のうち29人のメンバーを発表しました。連覇がかかる大会となりますが、アジア勢と戦う日本でのプール戦で苦戦する可能性は十分あると見ています。

 

 打線の核となる大谷翔平選手は、何番で起用されるか。ドジャースと同じ1番での起用と予想されていますが、私は前回同様3番での起用が良いと思います。1、2番は出塁率の高い選手を置き、大谷選手が還すというパターンにしたい。

 その場合、重要なのが4番、5番の存在です。MLBでのシーズン同様、相手が大谷選手との勝負を避ける可能性は十分にある。また徹底マークされ、抑えられることもあるかもしれない。大谷選手の後を打つバッターの出来が、得点力に大きく左右するでしょう。

 キーマンを挙げるとすれば、私はキャッチャーだと思います。阪神の坂本誠志郎捕手、オリックスの若月健矢捕手、ヤクルトの中村悠平捕手の3人が選出されました。どうピッチャー陣とコミュニケーションを取り、うまくリードしていけるかが浮沈のポイントとなると思います。


 最後に古巣のセガサミーは新人もいい選手が入団したので、期待しています。私の後任となった佐藤俊和新監督の采配にも注目したいと思います。それでは、今月はこのへんで。

 

<このコーナーは毎月1日更新です>

 

西田真二(にしだ・しんじ)プロフィール>
1960年8月3日、和歌山県出身。小学3年で野球を始める。PL学園高、法政大学を経て、83年にドラフト1位で広島カープに入団。高校時代は78年夏にエース&4番として甲子園優勝に貢献した。大学時代は5度のベストナインに輝くなど、3度のリーグ優勝に導いた。プロ入り後は左投げ左打ちの外野手として、91年のセ・リーグ優勝に貢献するなどカープ一筋13年で現役を終えた。現役引退後は野球解説者を経て、カープ、四国アイランドリーグ(現・四国アイランドリーグplus)の愛媛、香川などで後進を育成。20年より6年間、セガサミー野球部の監督を務め、都市対抗野球大会4度、社会人野球日本選手権大会に2度出場に導いた。26年からは野球解説者に復帰した。

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