りくりゅうプロデュースアイスショー、大盛況で閉幕 ~THE DESTINY~
ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪フィギュアスケートペア金メダリストの“りくりゅう”こと三浦璃来/木原龍一組のプロデュースしたアイスショー「THE DESTINY」が7月31日から8月2日の3日間にかけ、東京辰巳アイスアリーナで4公演(2日のみ午前、午後の2公演)行なわれた。りくりゅうは、ミラノ・コルティナ五輪のフリープログラムで使用した「グラディエーター」などを披露し、4公演延べ1万8千人の観客に感動を与えた。

©THE DESTINY
フィギュアスケートのカップル競技普及--。これが今回のアイスショーのテーマだった。出演者はペアスケーターとアイスダンサーのみ。観客は30分の整氷を挟む2部制のカップル競技限定公演を楽しんだ。
ショーをプロデュースしたりくりゅうはカップル競技の迫力を観客に感じてほしいと、国際規格のリンクサイズ(30m×60m)にこだわったという。
構成もユニークだった。りくりゅうら他2組のペアスケートチーム対吉田唄菜/森田真沙也組ら他2組のアイスダンスチームの対決の構図で野球を模した振り付けのプログラム「PLAY BASEBALL」が披露された。木原はプラスチックバットを豪快に振り、ヒットを放ち、出塁。盗塁を試みたものの一二塁間で挟まれ、惜しくもアウトになる描写をコミカルに演じた。

©THE DESTINY
この演出について開幕前日のリハーサル後、三浦がこう説明した。
「龍一くんが“僕は絶対、(演出に大好きな)野球を取り入れたい”って言い始めたんです“それ、いいね!”となり、決まりました」
木原は「そんなこと言ったっけ?」と問うと三浦は「言いました」と返答。木原は「打ち合わせをたくさんしたので、覚えていない」と茶目っ気たっぷりに笑った。
第2部では「6-MINUTE WARM-UP」(6分間練習)というプログラムが披露された。ペアスケーターとアイスダンサーが技を披露し合うものだった。館内放送を使い、技の名前と解説がされた。この中で、ゆなすみこと長岡柚奈/森口澄士組は、ペアリフト(グループ5アクセルラッソーリフト)を披露した。アイスダンスチームは息を合わせて片足で優雅に回るツイズルなどを披露した。
この演出について、ショーをプロデュースした三浦はこう語った。
「ペアとアイスダンスの違いを教えてほしい、という声をたくさんいただいて、わかりやすく6分間で技の紹介をしました。ペアもアイスダンスも初めて観る方々でもわかりやすいようなアイスショーにしたいなと、思っていました」
木原も続けた。
「6分はふたりでこだわっていたところです。そこから僕らが伝えたかったことを形にしてくださった関係者の方々のおかげで魅力の詰まった6分だったと思います」

©THE DESTINY
全出演者の大トリを飾ったのはもちろんりくりゅうだった。五輪で演じた「グラディエーター」の衣装を身にまとい、氷上に現れただけで歓声があがった。競技用の演技構成ではなかったものの、五輪金メダリストによるダイナミックなリフト技で観客の感動を誘った。木原が三浦を高々と掲げるフィニッシュポーズで、観客はスタンディングオベーション。大歓声が会場に響き渡った。
(文/大木雄貴)