クリケット日本代表、インドと国内で初の親善試合 ~日印国交樹立75周年記念試合~
競技人口が3億人いると言われるクリケットで町おこしを展開する栃木県佐野市で22日、男子の世界ランキング1位・インド代表と同41位の日本代表が佐野市国際クリケット場(県立田沼高校跡地)で親善試合を行なった。試合は32対30でインドが勝利した。「スズキカップ-日印国交樹立75周年記念試合-」と銘打たれたこの親善試合は、高市早苗内閣総理大臣とインドのナレンドラ・モディ首相の会談にて、締結された合意文書の一環で行なわれた。強豪国であるインドが、来日しての親善試合は初めてだった。2149人の観客が会場に足を運んだ。
7月の首脳会談で開催が決定したこの親善試合。試合前にはウェルカムステージが行なわれ、来場者は両国の伝統舞踊や佐野東高校の筝曲部の生徒による琴の演奏を楽しんだ。
インド代表の選手を乗せたバスが事故渋滞に巻き込まれたことや、グラウンドコンディションの回復を待ったため、試合は予定より約3時間遅れで始まった。台風25号が佐野市を襲ったものの、試合が開催できるまでにグラウンドコンディションが回復したのは前日深夜、日本代表選手、女子日本代表選手、スタッフらが、ポンプやスポンジ、トンボなどを使って排水作業に尽力したためだ。
試合は5オーバー(30球)制の特別短縮ルールで行なわれた。先行のインドに32点を奪われた日本は、後攻で粘りを見せた。世界ランキング1位の国を相手にラスト1球の時点で32対30とあと一歩まで迫ったものの、惜敗した。
試合後、日本代表のキャプテンを務める門脇フレミングケンデルは「最後の1球で逆転できなかったのは、非常に残念だが誇りをもってインド代表と対戦ができた」と胸を張った。日本代表ヘッドコーチのベティングフィールド・ドゥーグルは「最後の1球のところまでインドを追い詰めることができたのは大きな成果だった」と語った。
日本クリケット協会・宮地直樹CEOはこう振り返った。
「我々が取り組んできたクリケットをいかした町づくりの点から考えても今回の試合開催の意義は大きい。日印国交75周年記念のイベントを控える中でのその皮切りとなったこの試合を開催できたのは、日本のクリケットが大きなことに関われた喜びは大きいです。クリケットをいかした佐野市の町づくりが始まってから、17年ほど経ちますが、多くの失敗もありながら地域活動を展開したり、ファンの人たちと国際交流をはかったりとこれまでの経緯があって国際クリケット場ができたことにつながっています。これまでの積み重ねがあったからこそ、今回、インド代表を日本に呼べました。クリケットの可能性を多くの人々に感じてもらえたのではないかと思います」
現在、愛知県で開催されているアジア競技大会に出場する日本代表は明日24日、愛知県口論義運動公園でアフガニスタン代表と対戦する。