ソフトバンク、スイープで2年連続13度目の日本一 ~プロ野球日本シリーズ~

facebook icon twitter icon

 28日、プロ野球日本シリーズ第4戦が福岡・PayPayドームで行なわれ、パ・リーグ王者の福岡ソフトバンクがセ・リーグ3位の横浜DeNAを4対2で下した。ソフトバンクが4連勝で、2年連続13度目の日本一を果たした。MVPには第3戦でサヨナラホームランを打つなど打率4割3分8厘、2本塁打、2打点の正木智也が輝いた。

 

 山本祐、古巣相手に3打点の活躍(ソフトバンク4勝 PayPayドーム)

横浜DeNA

2=200|000|000

4=000|301|00X

福岡ソフトバンク

勝利投手 ヘルナンデス(2勝)

敗戦投手 平良(1敗)

セーブ  杉山(1勝3S)

本塁打 (D)佐野1号2ラン

 

 レギュラーシーズンで貯金42、2位に11.5ゲーム差をつけて優勝したソフトバンクは、ポストシーズンでも7戦無敗と他を寄せ付けなかった。

 

 3戦連続となった延長戦を制して迎えた第4戦。先発マウンドには3年目左腕の前田悠伍が上がった。今季先発ローテーションに定着し、12勝1敗の好成績を残した。最高勝率&最多勝にあと1勝届かなかったが、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第3戦では、5回2失点の好投で勝利投手となっていた。

 

 負ければ終わりのDeNAは、前田悠の立ち上がりを攻めた。1死一塁で3番の佐野恵太。1-0からの2球目、ストレートを捉え、ライトスタンドに運んだ。先制2ランを見舞い、逆襲の狼煙を上げる。

 

 DeNAの先発は平良拳太郎。13年目にして初の登板となった変則右腕だ。先頭の正木にヒットを許したが、1死後、3番の近藤健介を空振り三振。キャッチャーの松尾汐恩が二塁を狙った正木を刺した。三振ゲッツーで初回をゼロに抑えると、2、3回は三者凡退に切って取った。

 

 ソフトバンク打線は4回に好投の平良を捕まえる。先頭の正木が四球で出塁。続く周東佑京が送りバント失敗で走者が入れ替わると、近藤の打席でスチール成功。得点圏に走者を進めた。近藤が空振り三振に倒れた後、4番の栗原陵矢を迎えたところでDeNAベンチは、今季2冠王との勝負を避けた。

 

 迎えるバッターは5番の山本祐大。5月にDeNAからソフトバンクにトレードで移籍した元正捕手である。ここで燃えないわけにはいかないばかり表情。1―2からの4球目、外角高めのストレートをライト方向に弾き返した。ライナー性の打球をライト井上朋也がダイビングキャッチを試みるも届かず、フェンスへ転々とした。その間に周東と栗原がホームイン。打った山本祐は三塁を陥れ、塁上で雄叫びを上げた。

 

 追いついたソフトバンク打線は、続く柳田悠岐。前日は極端な守備シフトを敷かれ、ヒット性の当たりで打ち取られていた。1-1からの3球目、外角の変化球を振り抜くと、強烈な打球が二塁方向へ。ベース後方で構えていたショート成瀬脩人が飛び付いたが、伸ばしたグラブを弾き、ボールは転々と外野へ。“柳田シフト”を打ち破るタイムリーでソフトバンクが逆転に成功した。

 

 リードを奪ったソフトバンクは早めの継投策を講じた。5回表に前田悠が2死からヒットを打たれると、右のサイドハンド鈴木豪太を送った。鈴木豪が後続を抑えると、6回はダーウィンゾン・ヘルナンデスが全球ストレートでゼロに封じる。その裏、山本祐の犠飛で1点を追加した後の7回は、ロベルト・オスナがゼロに抑えた。8回は横浜で2試合連続被弾し、第3戦はベンチから外れていた松本裕樹に託した。松本裕はベンチの期待に応え、3人で切って取った。

 

 最終回はシリーズ4連投、ポストシーズン全7試合登板となった守護神・杉山一樹がマウンドに上がった。パ・リーグ2年連続セーブ王は、150kmを超えるストレートで4番の宮﨑敏郎をセカンドフライ、5番の筒香嘉智もレフトフライに打ち取った。最後は6番の松尾をフォークで空振り三振に仕留めた。

 

 小久保裕紀監督就任3年で3度のリーグ優勝、2度の日本一。ここ10シーズンで見ても6度の日本一と黄金期をつくっている。今季は正木、前田悠ら若鷹がブレイク。栗原がスラッガーとして覚醒するなど依然として分厚い選手層を誇る。果たして、来季はこのソフトバンクを止められるチームが現れるのか。

 

(文/杉浦泰介)

facebook icon twitter icon
Back to TOP TOP