サッカー日本代表(FIFAランキング28位)は14日、2022年ワールドカップカタール大会アジア2次予選の第4戦目でキルギス代表(同94位)と対戦し、2対0で勝利した。試合は前半41分、MF南野拓実(ザルツブルク)がPKを決めて日本が先制した。後半8分には、MF原口元気(ハノーファー)がFKを直接沈めてリードを広げた。また、この試合でDF吉田麻也(サウサンプトン)はAマッチ100試合出場を達成した。

 

 吉田、100試合出場達成(ゼシュケク)

日本代表 2-0 キルギス

【得点】

[日] 南野拓実(41分)、原口元気(53分)

 

 日本はアジア二次予選を3試合連続で完封勝利を達成し、グループFの首位を走っている。この試合でDFリーダーの吉田麻也(サウサンプトン)はAマッチ100試合出場を達成した。吉田のA代表デビューは2010年1月のアジアカップ予選・イエメン代表戦だった。9年10カ月かけてキャップ数を100に乗せたメモリアルゲーム。完封勝利で花を添えたいところだ。

 

 日本は前半14分、右サイドからDF酒井宏樹(マルセイユ)がクロスを入れると南野が頭で合わせるものの、シュートは惜しくもゴール左にそれた。4分後には、再び南野に好機が訪れる。MF遠藤航がゴール前で相手DFを引きつけ南野にスルーパス。ボールを受けた背番号9は右足でシュートを放つが、相手GKにセーブされた。

 

 決定機をモノにできない日本。試合の流れはキルギスに傾いた。32分、MFグルジギト・アリクロフに日本の右サイドを切り裂かれ、クロスを入れられる。これをニアでMFベクジャン サギンバエフに合わせられる。ひやりとしたが、GK権田修一(ポルティモネンセ)がビッグセーブで窮地を救った。

 

 ピンチをしのいだ日本は40分、南野がペナルティーエリア内でボールを受ける。飛び出したGKの反則をうまく誘いPKを得る。これを南野がゴール右に豪快に蹴り込み日本が先制に成功した。南野はW杯予選4試合連続ゴールとなった。

 

 先制して試合を折り返した日本。後半に入ると今年1月以来のスタメン出場を果たした原口が輝く。8分、ゴール正面、ペナルティーアーク付近で得たFK。キッカーの原口は壁の上ではなくGKがケアしている左サイドを狙った。このシュートはゴール前でワンバウンドし、見事ゴールネットを揺らした。原口は約10カ月ぶりのスタメンのチャンスに見事に応えた。

 

 この後は決定機を作れなかったものの、権田の体を張ったセーブなどもあり日本はW杯予選4試合連続完封勝利を達成した。

 

(文/大木雄貴)