世界体操競技選手権が6日(現地時間)、イギリス・リバプールで閉幕した。最終日は種目別決勝2日目。女子平均台で初出場の18歳・渡部葉月(中京ジムナスティッククラブ)が13.600点で金メダルを獲得した。同種目での日本勢の金メダルは、前回北九州大会での芦川うららに続き2大会連続3人目。宮田笙子(鯖江スクール)が13.533点で3位に入り、銅メダルを手にした。同種目での日本勢ダブル表彰台も前回の北九州大会に続き2大会連続となった。男子鉄棒は橋本大輝(順天堂大学)が14.700点で2大会連続の銀メダルを獲得。橋本は今大会、個人総合金、団体銀、床運動(ゆか)銀に続き4度目の表彰台に上がった。今大会日本勢は金2、銀3、銅3の計8個のメダルを獲得した。これは前回の北九州大会と同数(金2、銀5、銅1)となった。

 

 北九州で3個の銀メダル(個人総合、ゆか、鉄棒)を獲った橋本が、リバプールの地でもエースの存在感を遺憾なく発揮した。個人総合を制し、自身初の世界体操金メダルを勝ち取った。東京オリンピックの金メダリストが絶対王者の道を歩もうとしている。橋本が牽引した男子団体は、金メダルの中国に及ばなかったものの、3位以内で得られるパリオリンピックの出場権を掴んだ。女子は団体7位入賞で、今大会でのパリ行きの切符は手にできなかったが、5人全員が初代表というフレッシュなメンバーで臨んだ。個人種目では渡部という新星の登場という明るいニュース届いた。