3150FIGHT初の世界戦決定! WBO、IBFミニマム級タイトルマッチ ~ボクシング~

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(写真:「3150ポーズ」でフォトセッション<左から亀田ファウンダー、谷口、重岡、竹原慎二氏)

 11日、ボクシング元世界3階級制覇の亀田興毅ファウンダーがプロデュースするボクシングイベント「3150FIGHT」が初の世界戦開催(来年1月6日、エディオンアリーナ大阪)を発表した。WBO世界ミニマム級タイトルマッチは王者・谷口将隆(ワタナベ)が同級2位メルビン・ジェルサェム(フィリピン)相手に2度目の防衛戦。IBF同級タイトルマッチは同級5位の重岡銀次朗(ワタナベ)が王者ダニエル・バラダレス(メキシコ)に挑む。

 

 兵庫県出身の谷口は、世界チャンピオンになってから初の関西凱旋マッチだ。
「大阪での試合は5年ぶり。今回の会場・エディオンアリーナ大阪は日本ミニマム級王座決定戦でも負けている会場なので、しっかり勝って前回の嫌な記憶を払拭したいです」

 

 対戦相手のジェルサェムの印象を亀田ファウンダーは「世界チャンピオンになっていてもおかしくない選手」と語る。ジェルサムは17年にはタイに乗り込み、WBC王者のワンヒン・ミナヨーティン(タイ)に僅差の判定負け。「戦う場所が変わっていたらチャンピオンになっていたかもしれない」(亀田ファウンダー)。だが谷口も2度目の挑戦で掴んだ王座を譲るつもりはない。
「僕が世界チャンピオンなので、全ての面で上回り、格の違いを見せたい」

 

 会見に出席した元WBA世界ミドル級王者の竹原慎二氏は谷口へのアドバイスを求められると、「気持ちが一番ですよね。これまで19戦やってきた技術、戦法を貫きながら熱い気持ちで戦って欲しい」とエールを送った。また竹原氏は「気合いを注入して欲しい」という谷口のリクエストに応えるかたちで、ビンタでの“闘魂注入”し、会場を盛り上げた。

 

(写真:「100%勝つ」と重岡。初の世界戦でベルト獲得を誓う)

「左ボディと右フックが強い。突き刺すように打つので、当たったら一発で効く」(元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志氏)
「魅力はパンチ力と手数。世界チャンピオンになる確率は高い」(元WBA世界ライトフライ級王者の渡嘉敷勝男氏)
「ミニマム級の歴代ボクサーを見てもパワーはNo.1に近い」(元WBA世界ライトフライ級王者の具志堅用高氏)

 

 ビデオメッセージで、日本人元世界王者たちから褒め称えられたのが重岡だ。高校5冠、アマチュアで57戦56勝1敗の実績を引っ下げ、18年にプロデビュー。ここまで8戦全勝(6KO)と実績を残している23歳のホープだ。亀田ファウンダーも「途轍もない怪物」と太鼓判を押す。重岡本人は「ミニマム級で“パウンド・フォー・パウンド”を目指している。自分はなれますし、なってみせます」と豪語した。

 

 対するIBF王者は30戦26勝(15KO)3敗1分けの戦績を持つ28歳のメキシカンだ。亀田ファウンダーは「手数が多く、パワーがある。いやらしいボクシングを時にはする」と評する。重岡は「好戦的でファイターかと思いきや、巧いボクシングもする。ダニエル選手に合わせて練習するというよりは、この先、自分がどう強くなっていくか」と王座奪取は通過点と言わんばかりの強気な発言だ。これがビッグマウスかどうかは来年1月のリングで証明する。

 

(写真:ダブル世界戦の開催が決まり、関係者への感謝を口にする亀田ファウンダー)

“最高のボクシングを再興へ”。「3150FIGHT」4度目(セカンドブランドに当たるSURVIVALは除く)の興行にして、初の世界戦、それもダブル世界戦だ。近年はPPV配信も増えてきたが、試合の模様はインターネットのABEMA TVで生中継される。亀田ファウンダーは「歴史的1日を1人でも多くの人たちに観てもらいたい。ボクシングは素晴らしいスポーツ。それを皆さんに届けたい」と想いを述べた。

 

(文/杉浦泰介、写真/©3150FIGHT)

 

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>>対論×勝利学(2022年10月28日更新)

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