9日、関東大学ラグビー対抗戦グループAが開幕した。昨季全国大学選手権を制した帝京大学が、昇格組の成蹊大学を117-5で破った。明治大学は青山学院大学を87-7、筑波大学は慶應義塾大学に21-18で勝利した。早稲田大学と立教大学は10日、埼玉・熊谷ラグビー場で対戦する。

 

 対抗戦としては3季連続の優勝がかかる帝京大は、4年ぶりグループAに戻ってきた成蹊大を圧倒した。ピッチを広く使い、ボールを両サイドに散らす。取りも取ったり3ケタ得点だ。

 前半3分、WTB高本とむ(4年)が左隅にトライを挙げ5点を先制。トライラッシュの号砲となった。11分、CTB戒田慶都(4年)が右中間に飛び込み、SO井上陽公(4年)のコンバージョンキックが決まった。

 14分には井上のキックパスを右サイドで受けたWTB青栁潤之介(1年)が、FL奥井章仁(4年)にパスしてトライを演出した。ルーキーの青栁は22分に右サイドを駆け抜け、対抗戦初トライ。決定力の高さをアピールした。

 その後もCTB五島源(3年)が巧みなステップでごぼう抜きを見せるなど2トライを挙げた。高本と戒田もこの日2本目のトライを加え、55-0で終えた。

 
 後半に入っても攻撃の手を緩めない。2分の戒田がハットトリックを達成。10分、13分にラインアウトモールから押し続け、HO江良颯(4年)とHO當眞蓮(3年)がインゴールに飛び込んだ。

 18分に1トライを返されたものの、26分には途中出場のCTB上田倭士(1年)がトライ。同じルーキーの青栁は28分と37分にトライ稼ぎ、ハットトリックを達成し、得点3桁に乗せた。ロスタイム2トライを重ね、117-5で試合を締めた。
 
 
(文・写真/杉浦泰介)