プロ野球の日本シリーズ第1戦が28日、京セラドーム大阪で行われ、阪神が8対0で勝利した。阪神は38年ぶりの日本一に向けて、初戦を制した。

 

 大山、3四球で岡田野球体現(阪神1勝 京セラD)

阪神

8=000|043|001

0=000|000|000

オリックス

勝利投手 村上(1勝)

敗戦投手 山本(1敗)

 

 オリックスの先発は山本由伸、阪神は村上頌樹。両者ともに4回まで無失点ピッチングだった。

 

 試合が動いたのは5回の表、阪神の攻撃だった。先頭の5番・佐藤輝明がセンター前ヒットで出塁。ここで佐藤輝が阪神に流れを呼び込む。6番・シェルトン・ノイジーが打席に立つと、一塁ランナーの佐藤輝は初球で盗塁を成功させた。ノイジーのライトフライで一死三塁。DHで起用された7番・渡邉諒が詰まりながらも、センター前に運び、阪神が先制。この後も近本光司、中野拓夢のタイムリーで4対0とした。

 

 阪神は6回表、大山悠輔の四球、ノイジーのヒットで好機をつくる。二死一、三塁、8番・木浪聖也がレフト前に運び5対0。続く9番・坂本誠志郎がレフトへのタイムリーツーベースを放ち6点。ここでオリックス・中島聡監督が自らマウンドへ。阪神は相手のエース・山本を5回2/3、103球でマウンドから引きずり下ろした。近本が四球を選び、一死満塁。2番・中野が体勢を崩されながらもレフト前に運びリードを7点に広げた。

 

 阪神は9回の攻撃でも内野ゴロの間に1点を追加。守ってはオリックスの“日替わり打線”を無失点で抑え、岡田彰布監督率いる阪神が“アレのアレ”に向け、初戦を白星で飾った。

 

(文/大木雄貴)