プロ野球の日本シリーズ第2戦が29日、京セラドーム大阪で行われ、オリックスが阪神を8対0で破った。これで通算成績を1勝1敗のタイとした。第3戦は移動日を挟み、31日に兵庫・甲子園球場で行われる。

 

 宮城、6回4安打無失点の好投(1勝1敗 京セラD)

阪神

0=000|000|000

8=001|300|31X

オリックス

勝利投手 宮城(1勝)

敗戦投手 西勇(1敗)

 

 絶対的エースの山本由伸を打ち崩されたオリックスが、左のエースで取り返した。

 

 先発はオリックス宮城大弥、阪神は西勇輝が任された。打線は両チームのカラーが色濃く表れた。オリックスは5番・DH頓宮裕真以外は4人を入れ替え、残りの4人もポジションや打順を変えた。一方の阪神は7番の渡邉諒をヨハン・ミエセスに入れ替えた以外は全く前日と同じオーダーを組んだ。

 

 初回、ランナーを出しながら無失点で凌いだ両先発。試合は3回裏に動いた。西勇輝の牽制悪送球により、ヒットの廣岡大志が得点圏に。ここで2番・西野真弘がライト前に弾き返し、先制に成功した。

 

 援護点をもらった宮城が4回表に2死一、二塁のピンチでシェルトン・ノイジーを空振り三振に切って取り、流れを渡さない。するとその裏、打線は2死一、三塁から8番・野口智哉、9番・廣岡、1番・中川圭太の3者連続タイムリーで西勇輝をマウンドから引きずり降ろした。

 

 宮城はその後も阪神打線を無得点に抑え、6回4安打無失点で御役御免となった。残り3イニングを宇田川優希、山﨑颯一郎、小木田敦也でシャットアウト。阪神打線付け入る隙を与えなかった。オリックスは7回に3点、8回に1点を加え、2桁安打8得点。第1戦と同じ逆のスコアでやり返した。

 

(文/杉浦泰介)